オリジナル? まるで「あの駄菓子」 スイートコーンでご当地商品 道の駅「丹波おばあちゃんの里」

オリジナル商品の「たんばのなんば棒」=丹波市春日町七日市

 兵庫県丹波市春日町七日市の道の駅「丹波おばあちゃんの里」が、地元産のスイートコーンを使ったオリジナル商品「たんばのなんば棒 コンポタージュ味」を販売している。市内農家の規格外品を買い取り、誰もが知っているあの駄菓子に似たご当地商品として開発した。

 同道の駅によると、スイートコーンは7月になると電話で問い合わせがあるほど人気だが、手間の割に収穫量が少なく、生産を続けるか悩む農家が多いという。

 そこで同道の駅は生産者を応援しようと、市内のスイートコーン農家約20戸から大きさや見た目が基準に満たない規格外品を買い取り、菓子として商品化。サクサクした食感と素材の甘みが楽しめ、長さは約10センチと食べやすい。あの駄菓子と食べ比べてもおもしろいかもしれない。

 「なんば」とは「ナンバンキビ」の略称で、近畿地方に残るトウモロコシの方言。発案した同道の駅経営管理室室長の早形敏樹さん(47)は「祖母がよく呼んでいたのを思い出し、語呂のよさから名前を決めた」と笑顔。幼い頃は夏の食卓に毎日並んでいたが、飽きたことはないほど好物だという。

 早形さんは「農家をバックアップし、丹波市産スイートコーンのおいしさをもっと広めたい。会社や近所へ配るお土産として買ってもらえたらうれしい」と話していた。(伊藤颯真)

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