宮下青森県知事、動画新チャンネル「A-Tube」開設 イベントや会見など発信へ

県政情報を発信する新たなユーチューブチャンネルの一場面(「青森県知事の新時代ちゃんねる A-Tube」より)

 青森県は17日、動画投稿サイト「ユーチューブ」上に県政情報を発信する新たなチャンネル「青森県知事の新時代ちゃんねる A-Tube(エーチューブ)」を開設した。県民との対話集会など宮下宗一郎知事が参加するイベントの動画を掲載し、記者会見をライブ配信する。宮下知事は「自分の言葉を立体的に伝え、県政を県民の手に届けるメディアに成長させたい」と狙いを語った。

 「A-Tube」のAは青森の頭文字。青森県やリンゴの形をイメージしたロゴも作成した。

 チャンネルは「楽しく分かりやすく」がコンセプト。動画は外部専門家のアドバイスを受けながら県職員が撮影し、月に4~5本のアップを目指す。

 第1弾として17日昼に投稿した動画では、知事が「(新聞やテレビの報道の)切り抜きが誤解を生む。一つの政策に至るまでにいろいろな経緯があり、他にもいろんなことをやっていることを伝えないと、県政は正確に伝わらない」とチャンネル開設の趣旨を語った。

 災害時には必要な情報をリアルタイムで発信する。配信はまずユーチューブで始め、今後インスタグラムなど別の交流サイト(SNS)でも展開する予定。

 開設に際し報道陣の取材に応じた宮下知事は「報道と広報は違い、これはあくまで広報チャンネル。報道で届けられなかった部分を補完し、県政に対する理解を深めてもらうのも一つのテーマ」と説明。動画作成は若い世代へ届けることを重視し、「政治参加の少ない世代が県政に参画できる仕掛けをつくっていきたい」と述べた。

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