癒されるふわふわ触感…ナマズがさらに身近に 吉川で「全国なまずサミット」 会場では料理なども提供

展示されたナマズなどの川魚

 ナマズを使った郷土料理で知られる埼玉県吉川市で15日、ナマズの魅力を発信する「全国なまずサミット」が開催された。会場の市民交流センターおあしすでは、国内や海外の団体のブース出展や、ナマズ料理の販売、水族館職員による講義などが行われ、雨の中でも多くの人が足を運んだ。

 料理販売コーナーでは市内の飲食店がナマズを使った特別メニューを提供した。ベトナム料理店「ゴン」はナマズ春巻きなどを販売。妻がベトナム人というスタッフの中元剛さん(32)は「ベトナムではナマズの仲間のバサという魚が多く食べられている。春巻きには普通入れないけれど、鍋料理に入っていることが多いです」と紹介した。

 三郷市の会社員女性(47)は「吉川がナマズのまちとは知っていたが、今日のサミットでちょっとだけナマズに詳しくなった」と話し、触れ合いプールのナマズに「ふわふわ柔らかく、癒される」と大興奮。家族4人で訪れた越谷市の5歳の女の子もナマズをなでて「ぬるぬるして滑る。おなかが白い」と観察していた。

来場者でにぎわうサミット会場=15日、埼玉県吉川市

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