京都市右京区の世界遺産・仁和寺で、雲海に浮かんでいるような演出で国宝の金堂がライトアップされている。霧を発生させる装置を使った初の試みで、インバウンド(訪日客)の回復を図る狙いがある。
金堂は江戸時代初期に京都御所の紫宸殿を移築した建物。中門と金堂を結ぶ約150メートルの参道沿いに並べた約300のノズルから微細な水を噴出する。担当者は「紅葉でますますきれいになる。幻想的な空間を楽しんでほしい」と話した。
ライトアップは12月3日までの金―月曜と祝日に開催(11月20、27日と12月1日を除く)。受け付けは午後6時~8時半。大人2800円、高校生以下無料。