9月の大雨被害受け 流域市町村 一宮川整備計画“見直し”求める 千葉

9月の大雨被害受け  流域市町など一宮川整備計画“見直し”求める 千葉

 2019年の豪雨と9月の大雨により氾濫が相次いだ一宮川の整備計画について、千葉県茂原市など流域の市町村で構成する団体は10月18日、治水対策工事を行っている千葉県に対し、計画の抜本的な見直しを求めました。

 要望は、一宮川の治水対策に取り組む協議会など、4団体が県に対し行ったもので、4団体の会長を務める茂原市の田中豊彦市長から熊谷知事に要望書が手渡されました。

 県では、2019年の豪雨で一宮川が氾濫したことなどを受け、これまで拡幅工事を含め改修整備を進めてきましたが、一宮川は、9月の大雨でも氾濫し周辺地域に被害が出ました。

 今回の要望は、これまで進めてきている事業を強力に推進することが必要だとしたうえで、整備計画の抜本的な見直しを求めるもので、一宮川以外にも二級河川の赤目川の改修工事の早期完成や、圏央道の大栄JCTから松尾横芝IC間の早期開通、県道茂原・白子バイパスの一層の事業推進などを求めています。

 熊谷知事は、「頂いた要望事項は、県としても最優先に取り組むべきものだと認識している。市町村と一致団結して取り組みたい」と理解を示しました。

 会議終了後、取材に応じた茂原市の田中市長は、市街地に雨水があふれる内水氾濫の対策を促進する必要性を示したうえで、次のように述べました。

茂原市 田中豊彦 市長
「一宮川に内水がはけないと、いくら内水対策といってもできないところがあるので、県としても考慮してほしい。積極的にやっていこうという話だったので、県としても対応していただけるのかと捉えている」

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