【MLB】史上初の女性監督誕生なるか ジャイアンツのアシスタントコーチを務めるナッケン氏が監督候補に浮上

写真:ジャイアンツの新監督候補の一人とされるナッケン氏 ©Getty Images

MLBで初の女性監督が誕生するかもしれない。

ジャイアンツがチームのアシスタントコーチであるアリッサ・ナッケン氏と面談を行ったという。スポーツ専門メディア『ジ・アスレチック』のアンドリュー・バガーリー記者が16日、個人SNSを通じてジャイアンツが新たな監督の候補としてナッケン氏と面談したと報じた。

ジャイアンツは今シーズン終盤にゲーブ・キャプラー監督を解任し、指揮官の座が空席となっていた。多くの候補者と面談を進めているとされるが、そこにナッケン氏の名も挙がっていることが明らかになった格好だ。

ナッケン氏はソフトボール選手出身で、インターンを経て2020年にアシスタントコーチに選任。今季はゲーム計画の構成と走塁、外野手のトレーニングなどを担当した。

ナッケン氏はすでにMLBで「性別の壁」を崩したことがある。昨年4月13日、パドレス戦でベースコーチとしてグラウンドに立った。アントアン・リチャードソン一塁ベースコーチが主審との舌戦の末に退場処分を受け、彼女がその空席を埋めたのだ。多くの現地メディアが「ナッケン氏が歴史を作った。女性として初めてMLBの試合に出場した」と報じていた。

メジャーリーグの公式ホームページ『MLB.com』は、「ナッケン氏はキャプラー監督の解任後、彼に代わるための内部昇格候補の一人だ。マーク・ホールバーグ三塁ベースコーチと、ベンチコーチを務めるカイ・コレア氏も面談を受けたという」と伝えた。

ここ数年間、MLBは多くの女性コーチを迎え入れ、性別の壁を崩している。ヤンキース傘下にあるマイナーチームのレイチェル・バルコベック監督やブルージェイズ傘下のマイナーリーグコーチなどはその一例だ。

ナッケン氏は多様性を追求するMLBにおいて、先駆者として歴史を塗り替えている。果たしてMLB史上初の女性監督は誕生するのだろうか。

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