トヨタ自動車関連の稼働停止は7工場11ラインに 出荷できない部品が山積みとなるメーカーも

仕入れ先の工場で爆発事故があった影響で、トヨタ自動車は18日、関連工場と合わせた稼働停止を7工場11ラインに拡大しました。

トヨタ自動車によりますと、車の部品となるバネが調達できないため、高岡工場などで続く稼働停止は、18日に岐阜県にあるトヨタ車体のグループ会社「岐阜車体工業」の1工場・1ラインも新たに加わり、合わせて7工場・11ラインに広がりました。

調達できなくなっている部品は、16日に爆発事故が起きた愛知県豊田市内の中央発條の工場で生産されていた車体の振動を緩和するバネで、カローラやクラウンなど多くの車種で使われていることから影響が広がっているということです。

稼働停止の影響は、トヨタと取り引きする他の自動車部品メーカーにも…

(イイダ産業 生産管理部 木村真之部長)
「これは本来、きょう(18日)の朝トラックで出すはずだった荷物」

愛知県稲沢市にあるイイダ産業は、車の防音材や補強材などを生産していますが、稼働停止になったトヨタの高岡工場などに送る予定だった荷物が、社内に山積みになっていました。

(イイダ産業 生産管理部 木村真之部長)
「(物流会社の)外部倉庫も余力があるわけではないので『これ以上入らないから止めてください』という連絡が入った」

この会社では中央発條のバネを使っていませんが、防音材や補強材などを生産しても発送できない状況のため、17日から生産量を減らしたということです。

(イイダ産業 生産管理部 木村真之部長)
「起きてしまったことは仕方ないので、早く復旧して欲しい」

中央発條は別の工場でバネを作ることを検討していて、トヨタ自動車は19日の工場稼働について、18日午後に判断するとしています。

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