NHK、新規起用見合わせ継続 性加害問題で、稲葉会長が方針

東京・渋谷のNHK放送センター

 旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡り、NHKの稲葉延雄会長は18日の定例記者会見で、所属タレントの新規起用について、被害者への補償などの着実な実施が確認されるまでは当面行わないとする方針を改めて示した。「番組制作のスケジュールに合わせる問題ではない」として、現状では年末の紅白歌合戦への出演依頼も行わない。

 同事務所は17日付で「SMILE―UP.(スマイルアップ)」に社名を変更したが、稲葉会長は「ファンにとっては大きいが、本質的ではない」と指摘。タレントのマネジメントを担う新会社などが「旧会社と実態的に経営が分離されているかが大事だ」と述べた。

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