「日本のレベルを見せつけたい」 賞金ランク1位・金谷拓実が挑む4度目のZOZO

ZOZOは素晴らしい経験ができる舞台(撮影/大澤進二)

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前情報(18日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)

国内ツアー賞金ランキング1位の金谷拓実は前週、今季最大の窮地にいた。初制覇を目指し、乗り込んだ「日本オープン」初日にまさかの5オーバー「75」の大たたき。国内ツアー出場14試合目にして初の予選落ちに黄色信号が灯った。

しかし、そこから持ち直すリカバリー力の高さこそ、金谷が国内ツアーのトップたる所以なのかもしれない。2日目をパープレーとして辛くも予選通過を決めると、3日目には6アンダーと爆発。81位スタートから、最終的には27位タイにまで順位を上げた。

「(先週は)国内のツアーで今年イチ苦しんだ。でも、難しい日本オープンで得られた経験は、ZOZOでも生かせると思う」。今大会の会場であるアコーディア・ゴルフ習志野CCは、“国内唯一のPGAツアー”の肩書きに相応しい難セッティングとなっている。グリーンの速さは一級品で、細かく手入れされたラフはボールが沈みやすい。しかしそれでも、国内ツアーの随一の難コースを乗り越えたいまなら、怯むことなく臨める。

日本ツアーのトップとして挑む(撮影/大澤進二)

4年連続4度目の出場。松山英樹が優勝し、自身も米ツアー初のトップ10入りを果たした2021年大会は特に印象的だ。「(2021年大会では)松山選手とのストローク差(10打差)に大きな差を感じた。PGAツアーの選手たちと同じフィールドで戦えるというのは素晴らしい経験だし、大きなチャンスでもある。毎年毎年、自分も少しずつ成長しているので、今週はその姿を見せられれば」。憧れの背中にどこまで近づけたか、その変化を確かめたい。

賞金ランクのトップとして戦うことに気負いはないものの、ツアーを代表しているという意識は強い。「(気持ちの面で)特に変わりはないかなと思いますけど、日本ツアーを代表して出場している選手も10人以上いるので、みんなが自分らしいプレーをして、日本の選手のレベルを見せつけたいなと思います」。今週、世界をアッと驚かせる日本勢は出てくるか。(千葉県印西市/合田拓斗)

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