韓国のエコカー輸出が過去最高...2.7兆円を記録(1~9月) 対米輸出が増加

今年第3四半期までの自動車輸出額は521億ドルで過去最高を記録した。

産業通商資源部(産業部=産業省)は18日、このような内容を盛り込んだ「2023年9月の自動車産業動向」を発表した。

※韓国産業部の発表原文(PDF/ハングル):https://www.korea.kr/common/download.do?fileId=197493524&tblKey=GMN

エコカーは電気自動車、水素電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車を指す。

産業部によると、9月の韓国からのエコカー輸出は台数基準で5万3千801台となり、昨年9月比10.6%増加した。1~3四半期累計では54万8千263台で、昨年同期より37.8%増加した。

輸出額基準で9月のエコカー輸出は17億4千200万ドルで昨年9月より23.3%増加し、1~3四半期累計では179億900万ドル(約2.7兆円)で前年同期比57.7%増加した。

また、韓国政府が米国のインフレ削減法(IRA)に積極的に対応し、これを韓国自動車業界が積極的に活用することで米国市場へのエコカー輸出が増えたと産業部は分析した。

米国市場でレンタル、リースなどの商業用エコカーはIRAの影響を受けず、最大7千500ドルの補助金を受けることができる。

今年第3四半期までのIRA対象エコカー販売量は約8万9千台で、昨年同期より47%増加した。昨年全体の販売量(7万4千台)を超えた数字でもある。四半期別に見ると、昨年第3四半期1万6千144台から第4四半期1万3千271台に減少したが、今年第1四半期1万9千195台、第2四半期3万384台、第3四半期3万9千327台に増加した。

また、9月の自動車生産は30万1千799台と集計された。これは昨年同期より1.9%減少したものだが、昨年9月から13ヶ月連続で「月30万台以上の生産」の記録は破られなかった。

このような傾向が続けば、2018年以降5年ぶりに年間生産400万台を突破する可能性が高いと産業部は予想した。

9月の国内市場販売は13万3千709台で、4.7%減少した。

このうち、エコカー販売は4万2千621台で2.3%増加した。電気自動車の販売が1万3千499台で34.3%減少したが、ハイブリッド車の販売が2万7千930台で45.7%増加した影響だ。

産業部の関係者は「自動車輸出の勢いを維持するため、自動車業界と持続的なコミュニケーションを通じ、輸出の課題を解決していきたい」と述べた。

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