河村たかし市長が百田尚樹氏が代表を務める「日本保守党」の共同代表に 衆院選への思惑は?

地域政党「減税日本」の代表を務める名古屋市の河村たかし市長が、10月17日に突如、政治団体「日本保守党」の共同代表に就任しました。

河村市長の狙いは? そして名古屋市民の受け止めは?

作家の百田尚樹氏らが立ち上げた、「日本保守党」。

(日本保守党 百田尚樹代表)
「野放図な移民政策やLGBT理解増進法など、祖国への無理解によって、日本の文化やナショナルアイデンティティーが内側から壊されかかっている」

その共同代表に就任したのが…

(河村たかし名古屋市長)
「身に余る光栄。共同代表にならせていただいて」

名古屋市の河村市長です。

「日本保守党」は、河村市長が代表を務める地域政党「減税日本」と特別友党関係を締結。

重点政策の一つに、河村市長が主張する「名古屋城天守閣の木造復元完遂」も盛り込みました。

(河村市長)
「強い国民を作らないと。そのために議員の家業化をなんとしてもストップさせないと」

衆院選を見据えて「減税日本」が国政に進出するための動きとみられますが、今後、自身が国政選挙に立候補するかについては…

(河村市長)
「市長は市長でずっと続けないと。自分がどうなるかはちょっと待っていただきたい」

百田氏と河村市長は3年前、愛知県の大村知事のリコール運動でも共闘。

のちに、大規模な署名の偽造が発覚し問題になりましたが…

(河村市長)
「リコールメンバーでやるわけではないが、たまたま“正しい保守主義”というかみんな感覚の合う人たち」

名古屋城の木造復元など市政の課題が山積する中、突然発表された河村市長の共同代表就任…市民の受け止めは?

(60代男性)
「僕はいいと思う。自民党に対抗できる(ほかに)保守系がいないから」
(70代男性)
「(河村市長は以前)維新と組んでいた。それが保守党に入るっていうのがまるっきりわからない。何を考えているのか」
(70代男性)
「市長という立場は、市民の安全と幸せを考えるのが最優先ではないか。もう少し市政の方に足を踏み入れて市民のことを考えてやってほしい」

河村市長は次の衆院選に向けて、近く減税日本の候補者を公募し、名古屋市内の愛知1区から5区に候補者を立てる方針です。

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