「“賭け恋”は恋愛ドラマであり人間ドラマです」――「賭けからはじまるサヨナラの恋」山崎紘菜&小関裕太インタビュー

山崎紘菜さん主演のオリジナルドラマ「賭けからはじまるサヨナラの恋」が現在U-NEXTで絶賛配信中。本作は、累計25万部超えの原作・ポルン氏&漫画・わたぬきめん氏による同名漫画が原作で、仕事が完璧でクールな性格故に“氷鉄の女”と呼ばれているが、実は妄想好きな吉永奈央(山崎)と、ハンサムで優しく仕事もできて人気だが、優柔不断な一面を持つ奈央の同期・里村紘一(小関裕太)が織り成すラブコメディーだ。

TVガイドWebでは、コメディエンヌとしての魅力を全開にする山崎さんと、山崎さんと一緒に作品を引っ張ってきた小関さんに、役づくりや撮影現場でのエピソードなどについて聞いた。「賭けからはじまるサヨナラの恋」第1話先行試写会&配信スタート直前舞台あいさつリポート(https://www.tvguide.or.jp/news/news-2332472/)とともにお楽しみあれ!

――撮影現場で起きたエピソードや、2人で会話されていてお互い「こんな人なんだな」と思ったエピソードはございますか?

小関 「現場での撮影中にお笑いの話をしたことがあって、山崎さんのお名前が『(アンタッチャブルの)山崎弘也さんと一文字違い』という話になって。山崎さん自ら『いや、ヒロナリじゃないから、ザキヤマさんじゃないから』とおっしゃっていてすごいなと思いました(笑)」

山崎 「確か『何というあだ名で呼ばれているか』という話になって、高校時代に“ヒロナリ”と呼ばれていたことがあると話したんです(笑)」

小関 「みんなでどういう呼び名にしようか、みたいな話になって。でも、結局“小関くん”“山崎さん”になったのかな」

山崎 「実は、まだ呼び方が定まっていなくて(笑)」

小関 「でも、人に話す時は勝手に“紘菜さん”“紘菜ちゃん”と言っていたかも。一時期は“ヒロナリさん”と呼んでいました(笑)」

――ザキヤマさんのような面白いところはありましたか?

小関 「山崎さんはとても明るい方で、現場でもよく笑っていますし、山崎さんの笑顔が現場に伝わって、その場の雰囲気が明るくなりますね。また、例えば僕が(セリフを)かんでしまったり、セリフが出てこなくなった時、山崎さんの返しが面白いし、雰囲気をほんわかさせてくれて助かっていました」

山崎 「私も、長回しのシーンを撮影した時に、間違えてしまうスイッチが入ってしまい全然うまくいかなくなってしまって『主演として頑張らないといけないのに、みんなに迷惑をかけちゃった』と落ち込んでいたことがあったんです。そしたら小関くんが、優しく『大丈夫だよ』と笑って励ましてくれて、本当に救われました。あと、ミスをした時やセリフをかんじゃった時に面白く返してくれるのは小関くんも一緒で。ミスをユーモアに変えてくれるので助けられていました。また、小関くんはご存知の通りすごく歌が上手なので、撮影の合間や休憩時間などの空き時間によく鼻歌を歌われていたのですが、うますぎて鼻歌のクオリティーじゃなかったです」

――小関さんは、ほかの現場でもよく歌を歌っていて、その現場のテーマ曲みたいなのがあると聞いたことがありますが、今回のテーマはありましたか?

小関 「もう覚えてないな(笑)。いろいろな現場で『小関くんはすごく歌っている人』と紹介されて、次の現場で一緒になる方から『よく歌う方と聞いています』と言われることが多くて自覚しました。例えば『小関くん、シャンゼリゼ歌っていたよ』と言われたら、この作品では『シャンゼリゼ』をよく歌っていたんだなと自覚してというぐらいで、僕の中ではテーマ曲みないなのは特にないです(笑)」

――山崎さんの中で「小関くん、これよく歌っていたな」というのはありますか?

山崎 「私が好きなJ-POPとか、例えばOfficial髭男dismさんの曲とかを歌ってくれると、ラジオで知っている曲が流れた時のワクワク感があって楽しかったです」

小関 「うるさいと思われていなくて、ありがたいです(笑)」

――今作で役を演じる上で意識したことや、ポイントに置いたことがございましたら教えてください!

小関 「このドラマは、里村パートと奈央パートでそれぞれの思いが描かれていて。紘菜さんは電話の向こうでこんなに白目むいていたんだと思って、めちゃくちゃ面白かったです(笑)。現実世界でもそうだと思いますが、目の前にいる人に自分の素の表情はあまり見せないじゃないですか。今回、紘菜さんの役が“氷鉄の女”で、普段はあまり素の表情を見せないはずの女性が、実は心の中でこんなことを考えていたというのが肝で。僕が振り返るシーンで(僕の)背中越しに、奈央がちょっと派手な表情をしていたりとか、電話のシーンでは奈央が寝っ転がって“うわー”ともがいていたりするのが多くて。質問とは少しズレてしまうかもですが、僕が相手役として(完成版を)見て、奈央はナレーションだけではなくて面白い表情をたくさん持っていて、こんな表情をしたんだなと視聴者の1人として楽しませてもらったので、紘菜さんにはどんな感じで演じられたのか聞きたかったです」

山崎 「このドラマはラブコメディー作品なので、コメディーの部分は絶対に面白くしなきゃいけないと思っていました。わざとらしくし過ぎて、“あ、ちょっとイタいな”となってしまうと視聴者の方が置いていかれてしまうので、リアリティーを持ちつつ、少しダサくて格好悪い感じをどうやったら出せるのかなと常に考えていました。また、監督とお話して、1話ごとに1回は白目を入れるという、“白目チャレンジ”をひそかにやっていました。ただ、第6、7話は私の登場シーンの都合上どうしても入れられなかったので『悔しいですね』と話していました(笑)。あとは、奈央という人物がただ明るくて面白いだけだと、1人の人間としての魅力がなくなってしまうので、『なんで彼女が会社を辞めたいのか』『なんで氷鉄の女が生まれたのか』など、あまり触れられたくない部分をしっかり理解した上でコメディーに挑戦するという、二つのことを意識していました。後半に行くにつれて里村のパートが多くなるのですが、小関くんが演じられたことによって、里村の人間としての葛藤や成長がすごく丁寧に描かれていたなと思いました。なので、前半は割とコメディータッチでキュンキュンする要素が多いけど、後半に進むにつれて濃密な人間ドラマになっていく。二つの魅力がある作品になっていると思います」

小関 「実は、里村が持っているコンプレックスは、僕が10代の頃に持っていたコンプレックスと通ずるものがあって。里村には人の気持ちが見えやすくて、それに応じることもできるけれども、どうしてもそういう選択をしてしまう自分へのジレンマを抱えていて、自分の性格や選択にネガティブな意識を持っている人なのです。それを変えたいと思ってはいるけれど、なかなか変えられなくて。会話をしていても『なんとかよろしく』と言われたら、考える前に『はい』と言ってしまって、言った後に“『はい』と言う前に『今、結構大変な時期ですけど、やれるところまでやってみます』と言えばよかった”と後から思ったり。とにかくイエスマンだから、そういう後ろめたさや自分の改善点みたいなものがたくさんある人で。それを奈央との出会いで、彼女の思いに応えられなかった根源が自身の優柔不断にあったと気づいて、その気づきから自分の性格を大きく変えていくんです。そのような里村の変化が、先ほど紘菜さんがおっしゃっていた“恋愛ドラマが人間ドラマになっていく”部分かなと思います。そこは、実際に(僕が)僕自身に言いかけていた言葉を思い出しながら、里村くんが乗り越える姿が見えたらいいなと思いましたね」

――作品を見て奈央があまりにもかわいいなと思いましたが、あらためて里村から見た奈央の魅力と、奈央から見た里村の魅力をそれぞれ教えてください。

山崎 「奈央が里村にひかれたのは、自分にないものをたくさん持っていたからだと思います。奈央は“ゼロか100か”みたいな、極端なところがある不器用な性格。器用な人だったら、過去の出来事があっても会社でうまく立ち回れて、人と関係を作れたはずですが、それができない不器用な人だからこそ“氷鉄モード”が生まれたんだと思います。一方、里村は本人としては優柔不断なところはコンプレックスなのかもしれないけど、奈央からしたら、誰とでもうまくコミュニケーションが取れて関係を作ることができるのは、一つの才能。すごく尊敬しているし、そこにひかれたのだと思います。それと、最初は里村を器用な人だと思っていたけれど、実は自分と同じで、自分の自覚している自分と他の人から見た自分とのギャップに彼も悩んでいることを知って。遠い存在だと思っていた里村に共感し、近く感じた時に、本当の愛に変わったのかなと思いました」

小関 「里村から見た奈央の魅力は、奈央は里村と真逆で“イエス”と言える強さや勇気を持っていて、年齢なども関係なく、しっかりと自分の意見を言えるところにすごく憧れていて、自分にない部分なので“そうなりたいな、そんな自分であれたらいいのに”と思っていた彼女と、思わぬきっかけで恋をするようになって。“賭け”という理由でデートを重ねていくうちに、自然と自分にないものを間近で感じて“うらやましいな”と思ったり。でも“弱い部分もあるんだな”と、自分と同じような不器用な部分がだんだん見えてきて恋をしていくので、奈央への憧れといとおしさが募っていきましたね。僕としては、奈央は表情がすごく豊かで、白目が特徴的で(笑)。奈央は里村にとっても初恋のような存在で、奈央にとっても里村は長年片思いをしてきた初恋に近い相手なので、20代後半の女性と男性が初恋をしている姿というのも、このドラマの特徴です。先ほども言っていた電話のシーンで、(奈央が)ベッドにガーって寝転がってもがいている姿や、手をつなぎながら『里村はどんな思いで手を差し伸べてきたのだろう。すごいファンサービスだな。でも真に受けないようにしなきゃ』みたいな、心の声と表情がすごくかわいらしくて、それを見ている小関としてはキュンキュンしていました(笑)」

――確かに、大人で初恋が繰り広げられるところが共感できるというか、視聴者をひきつけるポイントの一つですよね。

小関 「(彼らの恋を)支えてくれる親友がいたからよかったですが、後輩に恋愛相談したりするけれど、でもプライドと後ろめたさがあるから、他人の恋愛話のように話したりして。でも、恋はいつからでもいいですし、恋だけじゃなくて、新しいことをするのはいつからでもいいと思います。僕は今28歳で、僕と同じ年齢の方でも、新しいことを始めようとする時に“これを今からやって、意味があるのかな”とか、“今さらだよな”と思う方もいらっしゃると思うのですが、そんな方々の背中を押してくれるようなドラマになっていると、今あらためて思いました」

――作品の中でお気に入りのシーンやお薦めのシーンをお聞かせください!

小関 「僕は奈央が部屋の中であぶっているシーンは好きで、“こんなお酒の楽しみ方あるんだ”と普通に勉強になりました(笑)」

山崎 「確かに、あれ(家庭用七輪)欲しいなと思った(笑)」

小関 「ちょうどいいサイズですよね、小さくて。あぶってその場で食べながら『なんとかの後の1杯はうまいな』というシーンがリアルにおいしそうで、恋愛の部分とは関係ないですけど、いいなと思いました」

――あのシーンは奈央さんの本質を表していますよね。

小関 「そうですね。ちょっとおじさんっぽい(笑)」

山崎 「私は最後の江ノ島デートです。奈央も里村も純粋に楽しんでいるのに、奈央の心境を考えると切なくて。デート終わりの最後のシーンは自分としてもすごく苦しかったので、とても印象に残っています。キュンキュンするし、切なくもあるのでお薦めです」

小関 「デートが終わって、帰り道に本当のことを伝えようとしたけど電話がかかってきて、明日の資料を間に合わせないといけないみたいなシーンの時が切なくて、“じれキュン”ポイントでもあるし、彼の優柔不断ポイントでもあるのですが、(里村は)これが最後のデートだということを知らないからしょうがないけれども、里村が優柔不断じゃなかったら、もう一押しできたのかなと思ったりして。でもいいタイミングの時に電話がかかってきちゃって、すぐ仕事しなきゃいけないというのもあるし、奈央から『里村らしくないよ。誰かが困っているのだから、手を差し伸べてあげなよ』と言われたことを真に受けて『じゃあ、来週また会えるよね』と言ったら『うん』と言われたのでそれを信じて。『じゃあ、また時間作ってね』と彼も押さずに身を引いて、奈央がそう言っているからこれ以上詰めないようにしようみたいな、いらない優しさもあったなと個人的には思いました。あとバスケットボールのシーン、何度も撮影しましたね」

山崎 「シュート入れるの苦労したよね(笑)」

小関 「台本通りなのですが、僕は映像を見ながら“(ボール)全然入らないな”と言っていました(笑)」

山崎 「結構、時間をかけて撮影しました」

小関 「たぶん一番カットを割ったシーンじゃないかな。撮影は面白かったです」

――本作は山崎さんのコメディエンヌぶりが輝いていたと思いますが、小関さんから見て「山崎さんの演技が見ていて面白かった、役者としてコメディエンヌぶりはすごかった」と思うシーンがあればお聞かせください。また、山崎さんには小関さんの話を受けて、手応えがあったのか伺いたいです!

小関 「手応えはありましたか?(笑)」

山崎 「ないです(笑)。私だけの力ではなくて、監督の素晴らしい編集と音楽の力もお借りしています。それに、一緒にお芝居してくださる方、リアクションを取ってくださる方のお力もあるので、みんなで協力してできたという意識が強く、自分が“やってやったぞ”という気持ちは全くないです」

小関 「逆に僕は“やってやったぞ”と思いましたよ(笑)。同じ作品に携わらせてもらっている中で、このドラマの本筋は奈央で、彼女の表情と心の声で物語が進んでいくので、めちゃくちゃ面白かった。一方の里村は、心の声はそんなになくて。例えば、手を差し伸べたり、甘い言葉を言ったり、キザな言葉を言ったりとかして発信型のように見えるけど、優柔不断で人思いな男の子なので、奈央から受信してそれを受け入れた上で、どちらにも転ばない、彼女が嫌な思いをしない空気にしようとしている受け身な役だったので、この発信が強いからこそ、この物語は面白いなと思いました。(奈央の)白目がピックアップされがちですけど、ナレーションとかも素晴らしくて、テンポもいいし、声も聞きやすかったです。ナレーションがコミカルだからというより、ストーリーテラーとしてすごく重みのある作者なのだなと感じました。あと、僕がすごいなと思ったのが、ナレーション録りがほぼ一発で終わったと聞いて。紘菜さんに聞きたかったのは、イメージし切った状態で現場に入っていたからナレーション録りが一発で終わったのか、その場でイメージトレーニングしていたのかが気になります。確か(映像を)撮る前にナレーションを録りましたよね?」

山崎 「ナレーションを録る前に段取りをして、その後に別室で録音するという流れでした。もちろん、自分でこうやったら面白いだろうなというのは持ちつつ、段取りを経て現場で思いついたこともあったり。あとは、後半に差し掛かってからは、“あ、こっちじゃないな。多分、こっちなのだろうな”というように、監督のより好みな方を選択するように心掛けていました。また、監督に最初に『オタクっぽく』というふうにオーダーをもらったので、どっちの方がオタクっぽいかなとも常に考えていました。あっ、手応えがあったこと一つありました(笑)。第3話の、里村に電話でフットサルに誘われるシーンで、通話をしながらソファで正座している体勢からそのまま後ろに倒れて、正座のまままた起き上がって、また倒れて、最後そのソファーの下に転げ落ちるという演出があって。本当に腹筋がしんどかったです(笑)。少しオーバーに動かないと画として迫力がないので、結構勢いよく落ちたりして。あのシーンはアクションとしてめちゃくちゃ頑張りました(笑)」

小関 「アザはできなかったですか?」

山崎 「できた(笑)」

小関 「うわ、体張ってる!」

山崎 「あのシーンは結構、体を張りました。正座の体勢のまま、起き上がることがあまりなかったので」

小関 「確かに、やったことないなぁ。腰痛めそうだ」

山崎 「私は今回、小関くんと一緒にお芝居させていただいて、すごく緻密で、計算し尽くされているなと感じました」

小関 「えー。どういうところで感じました? 僕、あまり細かく考えていないですけど」

山崎 「この時はこう思っているのだろうなというのが、セリフとして強く発さなくても表情などで見えるのはさすがだなと思いました。それに、この時はこの程度見せるというところまで計算し尽くされているように感じて、感情のグラデーションがすごく奇麗で。見習いたいなと思いました」

小関 「めっちゃうれしいです!」

――本作は“妄想”も一つのテーマかなと思いますが、最近、何か妄想したことはございますか?

山崎 「私はK-POPが好きなので、K-POPアイドルを見て“あんなふうに歌って踊れたらな”と妄想したことがあります」

小関 「僕は今ちょうど部屋作り中で、新しい家具を買おうかなと思っていて。例えば、実家の自分の部屋を大改造したりとか、今住んでいる家を改造したりとか、ずっと考えていて。ようやく形になりそうで、そんな妄想はいろいろしています。作りたい部屋の好みがいっぱいあるので、どれをチョイスしようかなとか、今の自分はどれが好きなのだろうというのを妄想しながら構築したりしています。あと、歌で言うと、僕は最近スティーヴィー・ワンダーになりたいと思っているので(笑)、よく『isn’t she lovely~』と歌っています。スティーヴィー・ワンダーくらい歌いたいですね」

――ありがとうございました!

【プロフィール】

山崎紘菜(やまざき ひろな)
1994年4月25日生まれ。千葉県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションにて審査員特別賞を受賞。12年、俳優デビュー。デビュー以来、映画やドラマのほか、モデルやナレーションなども務め幅広く活躍。20年、米公開の映画「モンスターハンター」ではハリウッドデビューを果たす。近年の主な出演作として、映画「LOVE LIFE」、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」、ドラマ「真夏のシンデレラ」など。11月28日からスタートする舞台「ジャンヌ・ダルク」に出演予定。


小関裕太(こせき ゆうた)
1995年6月8日生まれ。東京都出身。子役として芸能活動をスタート。その後、ミュージカルや舞台、さまざまなドラマや映画に出演。最近の出演作は、ドラマ「来世ではちゃんとします」、ミュージカル「四月は君の嘘」、舞台「キングダム」、現在は、ドラマ「癒やしのお隣さんには秘密がある」に出演中。今後、舞台「ジャンヌ・ダルク」が、11月28日より東京・大阪にて上演される。

【番組情報】

「賭けからはじまるサヨナラの恋」
U-NEXT
全話独占配信中

職場では無表情で仕事に厳しく“氷鉄の女”と呼ばれている吉永奈央(山崎紘菜)。そんな彼女に冷たくあしらわれた先輩社員たちが、その腹いせに自分をおとせるか賭けをしているところを目撃してしまう。「お前だったら、あの氷鉄の女を落とせるんじゃないか?」――そう言われてうその告白を迫られていたのは、奈央が長年片思いしている優柔不断なイケメン同期・里村紘一(小関裕太)だった。“うそでも恋人になるチャンス!”と、里村の告白を受け入れる奈央に、里村は戸惑いが隠せない。これは、2カ月後に会社を辞めると決めていた奈央の、最初から終わることを決めて始めた“サヨナラの恋”。期限付きの恋人ごっこだと諦める奈央と、次第に奈央にひかれていく里村。果たして、すれ違いの恋の行方は!?

取材・文/TVガイドWeb編集部

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