愛知県警がつくったユニークなキーホルダーが話題になっています。
そこには、ほかには絶対に無い「ある人」の顔が…
暗闇の中で光るキーホルダー。
プリントされているのは…愛知県警・名東警察署の花木竜彦(はなき たつひこ)署長の「顔」です。
先日、愛知県警がSNSでこのキーホルダーを紹介すると…
「署長が光るのは強すぎ」
「なんだこれ?攻めてるなぁ」
「めっちゃほしい!」
SNS上で反響が広がりました。
(名東警察著・花木竜彦署長)
「非常に驚いている」
このキーホルダーは、自転車が盗まれる被害を少しでも減らそうと、名東警察署が作ったもの。
10月14日のイベントに登場した一日警察署長の須田亜香里(すだ あかり)さん…ではなく、あえて、本物の署長の「顔」なのです。
(名東警察署・高松宏文生活安全課長)
「警察署長自身の顔写真を使用して『これは誰だろう?』とインパクトを与える」
署長の「顔」が入ったキーホルダーは、防犯クイズの参加者に配られます。
(名東警察署・花木署長)
「これが配られて皆さんがどう感じるのか。受け止めるのか、すぐ捨てられるのではと思っている」
(須田亜香里さん)
「ユニークで…言葉を選ばずに言うと…目立ちたいのかなと思ってしまった(爆笑)。本当はすごく愛ある意味が込められていたんですね」
目立つどころか、ステージの陰から心配そうに様子をうかがう花木署長…果たして皆さんの反応は?
(参加者)
「インパクトがありますね。シュール」
「自転車(の鍵)に付けます」
中には、写真を撮る人も…
(参加者)
Qなぜ撮った?
「珍しいから」
(名東警察署・髙松宏文生活安全課長)
「(署長キーホルダーで)より施錠率が高まったり、被害が減っていくことで成功と呼べる」
ことし、愛知県内で自転車を盗まれる被害件数は、9月までに8005件。
去年の同じ時期に比べて、約2000件も増えている危機的な状態です。
そこでキーホルダーにはあえて、「ご自由にお持ちくださいってこと?」というメッセージを掲げました。
(名東警察署・髙松宏文生活安全課長)
「『自由に持っていってもらっていいんですか?』と問いかけている。鍵をかけないということは、自由に(自転車を)持っていってもらってもいいと。そこまで言わなければならないくらいの危機的な実態にある」
(須田亜香里さん)
「自宅の駐輪場なら、自転車に鍵をかけずに止めておいても盗まれない。○か×か?」
(参加者)
「×です」
(須田さん)
「ピンポーン。×で正解です」
被害を防ぐためには、短時間でもしっかりと鍵をかけて。
自転車に取り付けられた「署長の顔」が、防犯対策を呼びかけています。