トヨタ、生産再開は23日以降に 岩手、宮城に影響拡大

トヨタ自動車高岡工場=愛知県豊田市

 トヨタ自動車は18日、愛知、岐阜、三重の各県にある7工場11ラインで完成車の生産を停止した。トヨタ系の中央発条で発生した爆発事故の影響で部品の調達が引き続き滞っており、生産を再開する1工場を除いて19日と20日も稼働を見送る。岩手、宮城両県の工場でも20日に一部生産がストップし、影響は最大で8工場13ラインに拡大する。生産再開は休日を挟んで23日以降にずれ込む。

 中央発条は中国の関係会社で部品の代替生産を始め、空輸を模索している。トヨタやグループ会社の社員約30人が支援に入り、事故があった藤岡工場(愛知県豊田市)の別ラインや長崎県内の関係会社での生産も準備しているという。

 グループ会社を含むトヨタの国内完成車工場は14工場28ラインで、今回はその約半数が停止に追い込まれることになる。16日の爆発事故でスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」などの足回りに用いる「シャシばね」と呼ばれる部品が届かなくなった。

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