歌と踊りをこよなく愛するヒロイン・鈴子が昭和の大スターへと駆け上がる姿を描いた連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)。10月18日放送の第13回では、不況のあおりを受け、USKでリストラがおこなわれることが示唆されるシーンが描かれた。
稽古場にて、スズ子と話す和希(片山友希)(C)NHK 稽古場にて、大和の話を聞くスズ子(趣里)たち一同(C)NHK
公演のメインとして「ラインダンス」を考案した大トップ・大和(蒼井優)。稽古がより一層ハードになるなか、鈴子(趣里)の同期・桜庭(片山友希)が「梅丸少女歌劇団(USK)」を退団しようとする。
なんとか桜庭を思いとどまらせようと試みる鈴子。父・梅吉(柳葉敏郎)の言葉から、好きなことを諦める勇気や続けることの難しさを痛感した鈴子は、「歌って踊るんが、どうしようもなく好きやねん」と、ありのままの思いを桜庭に伝えるのだった。
鈴子の言葉で桜庭がUSKに残ることを決め、一連の流れに心を打たれた大和が、「私は誰もやめさせたくないの。楽しくやりたい」と本音を吐露した今回の放送。USKが絆を強めた矢先、親会社である梅丸の社長・大熊(升毅)が人員削減を口にするという不穏な場面が描かれた。
団員たちが笑顔でラインダンスの稽古をするシーンから一転したシビアな展開に、SNSでは「ラスト・・・あのみんなの笑顔がまた曇ることになるのか?」「みんなまとまったところでリストラ・・・」「せっかくチーム一丸団結したのに」など、悲痛な声が相次いでいる。
放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。10月19日放送の第14回では、USKでおこなわれる人員削減に対し、大和が嘆願書を出す。
文/つちだ四郎