犬が疲れてしまう『NG行為』4選 ついやってしまいがちな飼い主の行動に「うちもやってたわ」「気を付けます」

1.かまいすぎる

犬は飼い主さんにかまってもらうことが大好きで、それに幸せを感じることが多いと思います。飼い主さんにかまってもらえないことで不安になったりストレスを抱えたりすることもあるので、しっかりコミュニケーションをとることは必要です。

しかし、犬はいつでも飼い主さんにかまって欲しい、と思っているわけではないことを覚えておきましょう。長時間かまわれ続けると疲れてしまうこともありますし、ひとりで静かに休みたいと思っていることもあります。

「疲れたな」「ちょっとひとりになりたいな」と犬が思っているときに、それに気付かずかまい続けてしまうと犬はうんざりしてしまいます。そして、気持ちを理解してくれない飼い主さんに対して、不快感や不信感を持ってしまう可能性もあるでしょう。

愛犬とコミュニケーションをとるときは、表情やボディランゲージなど反応を確かめるようにしてくださいね。

2.過剰なスキンシップ

大好きな飼い主さんとの触れ合いは、愛犬に幸福感をもたらします。飼い主さんになでられると心地よさそうにしたり、ぴったりとくっついて眠ったりする犬も多いと思います。

しかし、犬の気持ちを考えずに強引につかまえたり、過度なスキンシップをしたりするのはNGです。

かわいいからと、強く抱きしめたり顔にキスをしたり、高く抱き上げたりすることは、犬が疲れやストレスの原因になる可能性があります。人間にとっては親密さを示すコミュニケーション方法であっても、犬はそのような触れ合い方をあまり好まないことがあります。

愛犬とのスキンシップは、毛の流れに沿って優しく撫でたりマッサージをしたりと、犬が本当に心地よいと感じられる方法を見つけてください。

3.生活環境やスケジュールがコロコロ変わる

犬は環境の変化が苦手な動物だとされています。そのため、生活環境や生活リズムが変わるとき、強いストレスを感じたり疲れてしまったりすることが多いのです。

引っ越しで家や家の周辺の環境が大きく変わることはもちろん、部屋の中を模様替えして犬の生活スペースに変化があることでも犬は疲れやストレスを感じてしまいます。慣れない環境では、気持ちを落ち着けて休むことができなくなるため、心身に負担をかけてしまうのです。

また、犬の食事の時間や散歩時間、寝る時間などに大きなバラつきが出てしまうと、犬は不安になったりストレスを感じたりすることがあります。常に同じ時間に同じことをすることは、必ずしもいいこととは言えませんが、あまりにも生活リズムが不規則だと「いつご飯がもらえるんだろう」「長く眠る時間がとれない」などストレスを感じることがあるのです。

特に、子犬など家に迎え入れたばかりの犬の場合は、余計にそのような気持ちになるので、生活リズムを整えて安定した生活をさせてあげてください。

4.頻繁にお出かけに連れて行く

いつも一緒にいたい、留守番をさせるのはかわいそうと思う気持ちから、愛犬と一緒にお出かけをする飼い主さんは多いと思います。最近では、犬と一緒に入れるお店やホテル、レジャー施設が増えているため、愛犬と楽しくお出かけしやすい環境が整ってきていると思います。

しかし、飼い主さんが行きたい場所や楽しいと思う場所が、犬にとっては疲れを感じやすい場所である可能性もあります。自然豊かな場所にキャンプに出かけるなどという場合は、犬も存分に楽しめると思います。しかし、騒がしいショッピングモールや人混みの激しいお祭り会場などは、犬がストレスを感じやすいところです。

愛犬とお出かけするときは、「愛犬が心から楽しんでいるか」ということを見極めましょう。買い物などで飼い主さんが楽しむことも大切ですが、愛犬と一緒に楽しめる場所を選ぶようにしてあげてください。

まとめ

愛犬のことを思ってしている行動のなかにも、犬を疲れさせたりストレスを感じさせたりしてしまうことがあるということを覚えておきましょう。

愛犬とのコミュニケーションでは、飼い主さんがしたいことよりも、愛犬が本当に喜ぶことと優先して考えることが大切です。そのためには、愛犬の表情や仕草をしっかりと観察して、その気持ちを理解することが必要なので、ぜひ心がけてくださいね。

(獣医師監修:平松育子)

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