カンナバーロ氏お気に入りの若手選手とは? セリエA全クラブに獲得を推奨「幼いころから確信があった」

[写真:Getty Images]

元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏がお気に入りの選手を明かした。

2006年のバロンドール受賞者であるカンナバーロ氏。イタリア代表キャプテンとしてドイツ・ワールドカップ(W杯)を制した稀代のセンターバックは引退後、UAEのアル・アハリや中国の広州恒大(現:広州FC)など、アジアを中心に指導者キャリアを積んできた。

中国の天津天海(2020年解散)時代は元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトを呼び寄せるなど、選手のリクルート業務も経験しているというカンナバーロ氏は、イタリア『カルチョメルカート』主催のフォーラムにゲスト登壇し、古巣ユベントスが関心かと報じられている戦友の息子について絶賛した。

「ニースのフランス代表MFケフラン・テュラム=ウリアン(22)はどんなクラブでもプレーできる選手だ。もし私がセリエAのどこかで働いているとすれば、間違いなく彼を呼び寄せたい。どのクラブでも役立つはずだ」

ケフラン・テュラムはインテルに所属するフランス代表FWマルクス・テュラムの弟であり、カンナバーロ氏が現役時代にパルマ、ユベントスの最終ラインでコンビを組んだ元フランス代表DFリリアン・テュラム氏の次男だ。

さらにこの話題を掘り下げられると、「リリアンの息子たちを幼いころから追いかけてきた。フットボーラーになるという確信が昔からあったよ。兄マルクスはユベントス時代のズラタン・イブラヒモビッチに似ていると思う。イタリアで若き日を過ごすと、少々意地悪な性格に育つことがある(笑) 父親いわく弟ケフランの方が意地悪な性格らしいがね(笑)」と親愛を込めた。

また、お気に入りのケフラン・テュラムに最もフィットするセリエAのチームは?と問われると、自身がリリアン氏と共闘したユベントスでもパルマでもなく、兄の元へ向かうのが良いだろうと答えた。

「どこだっていい。どのクラブでも有益な存在になれる。ただ、その特徴と役割を加味すれば、落ち着いて入っていける唯一のクラブは、すでに強力な中盤を築いているインテルだろう」

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