自然電力、マイクロソフトと再生可能エネルギー供給に関するVPPA締結

自然電力株式会社(以下、自然電力)は10月13日、マイクロソフト コーポレーション(以下、マイクロソフト)と再生可能エネルギーを供給する20年間のバーチャルPPA(以下、VPPA)締結を発表した。

今回の取り組みでは、愛知県犬山市に建設中の太陽光発電所から再生可能エネルギーをマイクロソフトに供給する。同発電所は、2023年12月に運転を開始する予定だ。また、同事業の開発・建設資金は、ソシエテ・ジェネラル銀行(以下、ソシエテ・ジェネラル)より、ノンリコース・プロジェクトファイナンスとして109億円を調達している。

さらに、同プロジェクトでは、東芝エネルギーシステムズ株式会社が、アグリゲーターとして市場に電力を販売する。これにより、愛知県犬山市において自然電力グループが開発し、運用する太陽光発電所による発電された電力を管理するという。

▼関係者のコメント

■マイクロソフトの再生可能エネルギーおよびカーボンフリーエネルギー担当ゼネラルマネージャー エイドリアン・アンダーソン氏のコメント

自然電力の専門知識と日本市場におけるプレゼンスにより、私たちは日本で初めて再生可能エネルギーを購入することができました。また、弊社の100%再エネという目標に向けて、近い将来に供給が見込まれるのは素晴らしいことです。このような商業的な仕組みは、国内における送電網の脱炭素化を推進する上で重要です

■ソシエテ・ジェネラルのエネルギー+グループマネージング・ディレクター セドリック・シャテル氏のコメント

弊行は、日本における再エネセクターおよび他のエネルギー市場におけるコーポレートPPAファイナンスに関する知見を活用して、自然電力のために、革新的で今までにないファイナンスを設計・実施いたしました。自然電力から信頼をいただき、日本のエネルギー転換に向けた資金調達の画期的なマイルストーンに貢献できたことに感謝いたします

■自然電力 執行役員(投資・戦略担当)であるオリバー・センター氏のコメント

長年にわたる地域開発から、発電所の建設、また革新的で国際的なファイナンススキームを採用したPPAの締結まで、犬山プロジェクトは私たち自然電力グループの持つ強みの結晶と考えています。私たちは、日本、アジア、アメリカ大陸におけるお客様の脱炭素化を支援するために、PPAプロジェクトに一層注力しており、今後同じような仕組みのプロジェクトをより多く実現したいと考えています。

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