元会長によるキス事件被害のエルモソ、騒動後初のスペイン女子代表招集

エルモソが騒動後初のスペイン女子代表招集[写真:Getty Images]

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で見事に優勝するも、メダル授与式でのキス事件が大きな騒動となったスペイン女子代表FWジェニファー・エルモソが、騒動後初めて代表チームに復帰することになった。

事件は今夏行われた女子W杯決勝後に発生。エルモソに対し、当時のスペインサッカー連盟(RFEF)の会長であるルイス・ルビアレス氏が公然と唇にキスをした。

祝福の一環かとも思われた中、このキスは望ましいものではなかったとエルモソが主張したことで世界中で大きな騒動に。ルビアレス元会長は一旦は謝罪をするも、合意の上だったと主張を繰り返し、自身に非がないことを主張したが、最終的には辞任に追い込まれた。

その後、ルビアレス元会長と関係の深いRFEFの役員の退陣を求めてスペイン女子代表は代表活動をボイコットすることになったが、最終的に両者間での粘り強い交渉の結果、招集されていた選手は先月のUEFA女子ネーションズリーグのスウェーデン女子代表とスイス女子代表との戦いに参加していた。

ただ、新任のモンセ・トメ監督はエルモソがルビアレス氏を告訴していたこともあり、「彼女を守る」との理由で先月の段階では招集を見送っていた。

だが、今回のイタリア女子代表とスイス女子代表とのネーションズリーグに向け、トメ監督はエルモソの招集を決断し、今回の発表に至った。

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