国民生活センターや茨城県警が、詐欺グループが偽の通販サイトで「商品」を購入した被害者に「欠品なので○○ペイで返金する」とかたり、再び金をだまし取る新手の「返金詐欺」に注意を呼びかけている。
同センターなどによると、返金詐欺の手口は、偽サイトで商品を買ってしまった被害者に注文した商品が到着する前、偽サイト側から「商品が欠品になりましたので返金します。指示通りに『○○ペイ』などのスマートフォン決済を操作してください」などと電話がかかってくる。指示された方法で操作すると、入力した金額が送金されるという。
県警も同様の被害を既に確認しており、利用者に注意喚起している。偽サイトの見分け方として▽過大な割引がある▽振込先が個人名義(外国人名義の場合も)▽クレジットカードが使えない▽購入を急がせる▽販売業者の情報がない▽日本語の文章表現が不自然-などを挙げる。
偽の通販サイトは、実在のサイトをコピーして作られているとみられる。実際に在庫はなく、過大な割引価格で商品を購入させ、代金を振り込ませる手口で、被害者に送られるのは模造品や石などのほか、何も届かないケースもあるという。