トヨタが2024年に新設する若手育成カテゴリーはJN2ベース。GRヤリスの暫定車両規定が公開

 10月18日、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、2024年に立ち上げられることになっているJRC全日本ラリー選手権における若手育成カテゴリー“TOYOTA GAZOO Racing若手育成カテゴリー(仮称)”の暫定的な車両規定を公開した。

 正式呼称が後日アナウンスされる育成カテゴリーは、既報のとおりWRC世界ラリー選手権で活躍できる日本人若手ドライバーの発掘・育成を目的とし、JRCのサブカテゴリーとして設置されるもの。

 プログラムではカテゴリー独自のシリーズポイントも付与され、シリーズを通じた賞典の贈呈や、年間成績優秀者へのフィンランドでの走行チャンスの付与などが予定されている。シリーズへの参戦申し込みについては11月に改めて情報が公開される予定だ。

 そんな“TGR若手育成カテゴリー”の車両規定は、使用車両を1.6リットル・ターボエンジン+GR-FOUR(4WD)搭載車の『トヨタGRヤリス』に限定することが、以前の発表で明らかにされていた。今回はそのうえで既存のJN2規定をベースとしつつも、参戦コスト抑制とイコールコンディション化を目的に改造範囲を絞った内容となることが決まった。

 また、9月8日にこの若手育成カテゴリーの新設が発表された際、参加条件に挙げられた“25歳以下”という年齢上限についても変更があり、WRCだけでなくJRCの上位クラスへのステップアップも考慮し、一部条件付きで29歳以下の参戦も可能という内容に改められることとなった。

 この条件を満たす基準は、TGRラリーチャレンジでの優勝経験や地方選手権での入賞経験、全日本ラリーへの参戦経験などだ。18日(水)に公開された暫定車両規定は以下のURLから確認できる。

●TGR若手育成カテゴリー(仮称) 暫定車両規定(10月18日付)

https://toyotagazooracing.com/-/media/TMC/tgr/jpn/contents/jrc/pdf/2023/tgr2023sharyoukisokusho001.pdf

TOYOTA GAZOO Racing若手育成カテゴリー(仮称) 暫定車両規定(※PDFが開きます)
WRCチャレンジプログラムの1期生として2023年のWRCにフル参戦している勝田貴元

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