茨城・ひたちなか ドールハウス個性豊か 23日まで 作家5人が展覧会

手のひらサイズの家具で飾られたミニチュア・ドールハウス=ひたちなか市共栄町

茨城県内で活躍する作家5人による作品展「茨城ミニチュア・ドールハウス作家会 第1回展覧会」が、同県ひたちなか市共栄町のギャラリーサザで開かれている。ミニチュア・ドールハウスの魅力を広めようと企画され、会場には小さな家具や料理などで彩られたドールハウスが約20点並ぶ。23日まで。

出展しているのは、遠藤大樹さん(同市)、なごみ庵 はなさん(同)カマチマリコさん(つくば市)、宮崎由香里さん(同)、中村智恵さん(日立市)の作家5人。それぞれ10年以上、制作に取り組んでいる。手のひらサイズのソファや高さ4ミリのおにぎりなど、日常の生活用品をミニチュアサイズで作成。独自の世界観を追求した個性豊かな作品が楽しめる。

来場者らはさまざまな角度から作品をのぞき込み、じっくりと鑑賞している。発起人の中村さんは「現実では難しい理想を実現できるのが魅力」といい、実際に人形を入れて遊んだり、さまざまな物語を想像したりと「楽しみ方は人それぞれ」と話す。愛好家は個人的に楽しむ傾向が強いため、県内で展覧会は行われてこなかったという。

ミニチュア食品を主に制作するはなさんは、京都の町屋に着想を得た架空の飲食店を制作。「(ミニチュア・ドールハウスは)知名度がない。少しでも知ってほしい」と期待した。

遠藤さんは「360度作り込み、作品の外側にも世界の広がりを感じさせるようなつくりがこだわり。ぜひ足を運んで、生で見たときの感動を感じてほしい」と来場を呼びかけた。

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