メッツは球団外部から新監督を選出へ ベルトランの再登板は消滅か

米メディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者が報じたところによると、メッツは解任したバック・ショウォルターの後任となる新監督について、球団外部の人物に目を向けていくことになったようだ。これにより、現在メッツのフロントオフィスで特別アシスタントを務めているカルロス・ベルトランが再登板する可能性は消滅したとみられる。ベルトランは2020年シーズンからメッツの監督を務める予定だったが、アストロズ時代に不正なサイン盗みに関与したとして、1試合も指揮を執らずに解任されていた。

球団外部の監督候補として、さかんに名前が取り上げられているのがクレイグ・カウンセル(現ブリュワーズ監督)だ。メッツはブリュワーズのフロントオフィスを牽引してきたデービッド・スターンズが球団史上初となる編成本部長に就任。カウンセルは今季限りでブリュワーズとの契約が満了するが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はブリュワーズとカウンセルの契約延長について「今のところ進展の気配はない」と報じており、スターンズとカウンセルがメッツで再合流することを予想する者も多い。

しかし、MLB公式サイトは「ブリュワーズにはカウンセルと新しい契約を結ぶための時間がまだ残されている」と指摘する。カウンセルと他球団の交渉が解禁されるのはワールドシリーズ終了以降。「正当な評価を受ければ、カウンセルはブリュワーズに残留するだろう」と予想する関係者も少なくない。

カウンセルは2015年シーズンの途中からブリュワーズの監督となり、9シーズンで通算707勝625敗(勝率.531)を記録。2018~21年と2023年の合計5度、チームをプレーオフに導いている。ブリュワーズは決して予算規模の大きな球団ではなく、そのチームをコンスタントにプレーオフ争いに加わらせているカウンセルの手腕は高く評価されている。

監督探しと並行して、辞任したビリー・エプラーGMの後任探しも進めなければならないメッツ。史上最高額のペイロールを擁しながらも75勝87敗という惨敗を喫した今季からの巻き返しを図るために、忙しいオフシーズンを過ごすことになりそうだ。

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