分配金型の投資信託は長期で資産を増やそうとする人が選ぶべきではない理由とは!?【ほったらかしで3000万円貯める!お金と投資の超入門】

コストの安いインデックス投信で分散

本書の「ほったらかし投資」では、シンプルに投資したい資産クラスを選んで、その対象に連動するインデックス投信からコストの安いものを選びます。たとえば、日本株に投資する場合、TOPIX(東証株価指数)に連動するインデックス投信を選びますが、連動するインデックスが同じなら運用成果もほぼ同じです。だったら、差し引かれるコストが安いほうが有利だからです。具体的な投資信託選びについては、5つのポイントがあります。

【Point】分配金の有無で見比べる

投資信託には、定期的に分配金を払い出すものがあります。分配金の原資は投資している対象の値上がり益や配当、分配金、利子などです。なかには毎月分配金を出す投資信託もあり、おこづかいをもらえるような感覚がウケて根強い人気があります。

ただし、本書で紹介している投資には、分配金を受け取る商品は向きません。分配金は定期的に投資家に払い出さなければならないので、出さない商品に比べると手間とコストがかかります。当然この手間は、信託報酬に上乗せされてしまうからです。

また、分配をしない投資信託は配当や利子をそのまま投資信託のなかで再投資します。そうすれば、そのぶん投資信託の資産が増えるので、長い目でみれば複利効果が大きくなります。しかも、特定口座などの課税口座では、分配金を受け取るたびに税金をとられてしまいます。

再投資なら課税されずに資産が増えるのに、分配というかたちをとるだけで、分配金の約2割の税金が引かれることになります。老後の生活費として定期的に分配金を受け取りたいなら便利ですが、コストが高く複利効果が得にくい分配金型の投資信託は、長期で資産を増やしていこうとする人は選ぶべきではありません。

【出典】『ほったらかしで3000万円貯める! お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ) 日本文芸社刊

結局、一般NISA・つみたてNISAどっちがいいの?

チェックリストで自分に合う投資を確認!

今や7人にひとりがNISAの口座を持っているといわれていますが、そもそもNISAとつみたてNISAの違いが分からず、どちらを始めるか悩む方も多いのではないでしょうか。

下のチェックボックスにチェックをいれて、自分にあう資産形成を確認しましょう。

□ 投資できる商品が多く、戦略の幅が広い
□ 投資商品は、国の基準を満たした投資運用向け
□ 投資先や投資のタイミングは自分で決めたい
□ 自動で投資してくれて手間がかからないものがいい
□ 投資先を考える時間を節約したい
□ まとまったお金を投資したい
□ 将来を見据えてじっくり投資したい

結果はマネーブックでチェック!

最近よく耳にするNISAやiDeCo。

でもどんなものなのか全く分からないし、商品を選んだり難しそうだから・・・・・・と感じている方も多いはず。

だけど、銀行にお金を預けているだけではなかなか増えないのが現実。

この小冊子では、NISAとiDeCoの仕組みをマンガでわかりやすく解説。

はじめて資産形成をする方や、資金計画の見直しをする方にもお役立ていただける一冊です。

書籍情報:『ほったらかしで3000万円貯める!お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ)

もうお金で困らない、お金の不安を一掃! 知識ゼロ、貯金ゼロでもOK! ムリなく確実に、ほったらかしでドンドン貯まる「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA(ニーサ)」のしくみと始め方をトコトンやさしく解説しました。いま、話題の「iDeCo」「つみたてNISA」は積み立て投資の最強ツールです。月3万円の積み立てでも、35年後には2700万円に!(年利4%で運用)。ほったらかしで3000万円を貯めるノウハウを存分に教えます。さまざまなシミュレーションのほか、成功例や失敗例、うまくいく「iDeCo」と「つみたてNISA」の始め方、失敗しない商品の選び方、選ぶべき厳選10本など、成功するために知っておきたい知識とテクニックが満載です。キーワードは、長期、分散、積み立て投資。投資に手間や時間をかけない、あてにいかない、予想をしない、なるべく早く初めて、長く続けること。ズバリわかる! ラクして大きく増やす、ズボラさん向けの投資術です。これからお金を増やしたい人、貯めたい人、必読です。

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