大宮に巨大ランドマーク誕生か 大宮駅近くに商業棟など5棟建設、2027年末にオープン案 列車で食材運び、結婚式場やスーパーも整備 気になる詳細は

市営桜木駐車場として利用されている市有地=さいたま市大宮区桜木町3丁目

 埼玉県さいたま市は18日、公募していた市営桜木駐車場(大宮区桜木町)の用地活用事業者について、大和ハウスとJR東日本グループが優先交渉権者に決まったと発表した。事業者側は「駅のように、ヒト、モノ、情報が集まり、大宮を発信、象徴する拠点」施設にすると提案。商業棟やオフィス棟、駐車場棟など5棟から構成され、供用開始は2027年末を予定している。

 18日の市議会まちづくり委員会への報告によると、貸付料は年間1億3800万円。貸付期間は35年で運営期間は30年。敷地面積は約1万8千平方メートル、延べ床面積は約3万7千平方メートルで最上階は5階。大和ハウスが中心に運営し、スーパーやシェアオフィス、結婚式場などを整備。JR東は鉄道とフィットネスの関連事業を展開するという。

 コンセプトは「Omiya Well―being Station」。敷地内に廃止された鉄道車両を設置し、飲食や鉄道イベントを開催する。レールをイメージしたデザインのデッキにより5棟を連結し、「鉄道のまち大宮にちなんだランドマーク」としても提案されたという。東日本各地から列車で食材を搬送して提供する事業も行う。

 市東日本交流拠点整備課によると、公募に参加した3事業者のプレゼンテーション審査を経て、有識者らで構成するさいたま市営桜木駐車場用地活用事業者選定委員会が13日付で、清水勇人市長宛てに審査結果を答申した。次点交渉権者は住友商事。

 10月下旬に優先交渉者を決定する。12月末に事業者と基本協定を締結し、来年2月に定期借地権設定契約を締結。4月に土地の引き渡しが行われる予定。

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