食品製造「冷凍」はここまで進化した 日東コーン・アルム【栃木を導くリーディング企業#2】

 シリーズでお伝えしている経済特集「栃木を導くリーディング企業」です。

「リーディング企業」は宇都宮市の認定制度です。市内に本社を置き、県内から原材料を仕入れて県外に製品を販売。得た資金を県内に配分して地域経済に貢献する企業として 現在16社が認定を受けています。

 2回目のきょうは日東コーン・アルムです。食品製造会社ですが、日進月歩で進化を遂げる「冷凍」の世界をご覧ください。

 日東コーン・アルムが作っているのは・・・

「わが社の売りはこれです」

 それはスイーツ。シフォン、レアチーズ、ティラミスなどのケーキが中心。
     
 しかも「冷凍」です。「『冷凍だから』できるプレミアムケーキ」として売り出しています。

取締役営業部長 濱谷昌秀:「モットーは「世界にハッピーを」 商品は「驚き」を持って迎えてもらいたい」

 宇都宮市川田町で1950年に創業。おととし(2021年)本社工場の隣に栃木県内最大級の冷凍ケーキ工場をつくりおよそ250人のスタッフが製造にあたっています。

 取締役営業部長濱谷昌秀「業界水準、客の要求も上がっている。作る数は1.5万~2万個。課題として技術力を上げていかなければならないしマンパワーの確保も難しい。」

 様々な要望に応えていかなければならない・・・

 そこで新工場では製造ラインをニーズに合わせて組み替えられるようにしました。大胆な発想の転換で製造工程を自由にできるようにしたのです。

 さらに「手作り感」を出す。工場というと機械が最後まで…と考えがちですが、最終工程は熟練のスタッフが手作業で仕上げます。

 ここが大きな売り。クリーム、ソースの流れ具合、ふわふわのシフォンを見ると「本当に冷凍?」「本当に生産ラインで作ったの?」と思ってしまいます。
   
取締役営業部長 濱谷昌秀:「ほかの会社ではできないことをやっている「やりがい」がある。冷凍デザートは成長産業である。市場にリーチできる特殊技術でデザートの夢は広がっていく。栃木に拠点を構えて従業員も真面目。県民性としても大きいので強みとして事業を成長させたい。」

 原材料の現地調達、地元雇用。リーディング企業認定の結果工場用地も拡大しました。栃木で作る「驚きの品々」が世界をハッピーにします。

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