クリ拾い中の女性、クマに襲われけが 青森・鯵ケ沢町

 青森県鯵ケ沢町によると、18日午前7時ごろ、同町南金沢町晴間の山中でクリ拾いをしていた近くに住む70代女性が、体長約1.3メートルのクマに突然襲われ右手の甲や中指を負傷した。命に別条はない。県によると、今年のクマによる人的被害は10件で、過去最多だった2006年、17年の8件を上回っている。

 女性は夫と親族の計3人で入山。女性はクマに襲われた後、知人の猟友会メンバーに携帯電話で連絡。このメンバーを通じて町に連絡が入った。

 女性によると、夫が驚いて尻もちをついた際に、腰の骨を折るけがを負った。

 町内では9月17日にも中村町の山中でキノコ採りの女性が襲われており、クマによる人的被害は今年2件目。町農林水産課の担当者は「明け方の農作業などは特に気をつけてほしい。山に入るときは音の出るものを身につけて」と呼びかけている。

© 株式会社東奥日報社