【10月のホラー・スリラー】映画館は晩秋も怖い!『死霊館』最新作、山田孝之×竹野内豊『唄う六人の女』、最恐Kホラー『トンソン荘事件の記録』ほか

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2023年10月公開のホラー&スリラー

『オクス駅お化け』

大都市ソウルに実在する地下鉄の《オクス駅》。“バズらせることが全て”の駆出しの記者が、ある人身事故にまつわる奇妙な目撃談を記事にした――。やがて真相を追ううちに、おぞましい変死が次々と起こり始める。

駆け出しのウェブニュース記者のナヨンは、ボーイフレンドのウウォンを助手として、アクセス数を稼ぐため、地下鉄オクス駅での人身事故の記事を書くことに。取材を進めていくと被害者以外に「線路に子供がいた」という奇妙な目撃談が出てくる。そしてある目撃者は、取り憑かれたように謎の数字を連呼するのだった。事件の真相を追ううちに、二人の周囲で次々とおぞましい怪死が起こり始め……。

『オクス駅お化け』は全国公開中

『死霊館のシスター 呪いの秘密』

超ヒットホラー『死霊館』『アナベル』シリーズの生みの親ジェームズ・ワンが、記念すべきユニバース100周年となる年に製作を手掛け、想像を絶する恐ろしい呪いの秘密を描く。

1956年、フランスで起こった神父殺人事件をきっかけに、世界に“悪”が蔓延。ある特殊な能力を持つ主人公のシスター、アイリーンは教会の要請を受け、事件の調査をすることに……。人々を救うため、命の危険をかえりみず祈りをささげるアイリーンは、ついに悪の元凶<シスター ヴァラク>と対峙。すべての呪いとポルターガイストにつながる“呪いの秘密”が今、明かされる。

『死霊館のシスター 呪いの秘密』は全国公開中

『シック・オブ・マイセルフ』

現代を生きる女性たちの心を掴んだ『わたしは最悪。』が記憶に新しい北欧ノルウェー・オスロから、破滅的な自己愛を映し出した異色の“セルフラブ”ストーリーの怪作が誕生。少なからず誰もが持つ承認欲求を切り口に、何者にもなれない主人公が嘘や誇張を重ね、人に注目されるための術を追い求めるあまりに自身を見失っていく様を、シニカルにそして極端なまでにコミカルに映し出す。

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で絶賛されると、欧米を中心に世界の映画祭を席巻した本作。アメリカでは小規模公開に関わらずスマッシュヒットを記録し、拡大上映されたことでも大きな話題を呼んだ。脚本・監督を務めたクリストファー・ボルグリは本作が長編2作目。早くも次回作『Dream Scenario』がA24製作×ニコラス・ケイジ主演×『ミッドサマー』アリ・アスタープロデュースで製作されることが発表された、今後注目の新鋭だ。

『シック・オブ・マイセルフ』は新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほか公開中

『配信犯罪』

日々巧妙さと危険度を増し、誰もが無関係ではいられないデジタル性犯罪。「n番部屋事件」以降、関連法が改正され厳罰化が進んだ韓国でも、依然社会問題として存在し続けている。もし、自分の恋人が今にも危険にさらされようとしていたら――?

友人から違法ライブ配信のリンクを受信していたことがバレてしまい、恋人のスジン(キム・ヒジョン)にフラれそうなフリーランスプロデューサーのドンジュ(パク・ソンホ)。大企業への就職活動に挑みつつ、スジンのサプライズ誕生日パーティーの準備をしていると、彼のPCに謎のライブ配信リンクが送られてくる。違法なサイトと思われるその画面にはスジンと、「ジェントルマン」 と名乗る仮面を付けた不気味な男(パク・ソンウン)が……。あらゆるツテ、人脈、SNS、そして頭脳を使い、スジンを救うべく奔走するドンジュ。彼はスジンを救えるのか? そして「ジェントルマン」のスジン誘拐の真の目的とは!?

『配信犯罪』 はシネマート新宿で公開中、10月20日(金)より シネマート心斎橋で公開

『ヨーロッパ新世紀』

トランシルヴァニア地方の村。出稼ぎ先のドイツで暴力沙汰を起こしたマティアスが、この地に戻ってくる。しかし妻との関係は冷めきっており、森でのある事をきっかけに口がきけなくなった息子、衰弱した父への接し方にも迷う彼は、元恋人のシーラに心の安らぎを求める。ところがシーラが責任者を務める地元のパン工場が、アジアからの外国人労働者を迎え入れたことをきっかけに、よそ者を異端視した村人たちとの間に不穏な空気が流れ出す。やがて、そのささいな諍いは村全体を揺るがす激しい対立へと発展し、マティアスやその家族、シーラの人生をも一変させていく……。

本作は、実際に起きた事件を基に、フィクションとして作られている。「ディトラウ外国人排斥事件(2020年)」として当時BBC等でも報道されたこの事件は、トランシルヴァニアのディトラウという村のパン工場に、スリランカから3人の労働者が来たことに対して、住民による抗議運動がおこり、外国人労働者を雇用しないよう求める1800人もの署名まで集まった事件だ。外国人労働者を排斥する動きは次第に過激化し、村の住人全体が話し合う集会が行われたが、その集会を撮影したビデオがインターネット上に流出し、国家的な大問題にまで発展した。ムンジウ監督は、ルーマニアでの本作の初上映をこの村で行ったという。

『ヨーロッパ新世紀』ユーロスペースほか全国順次公開中

『唄う六人の女』

ある日突然、40年以上も会っていない父親の訃報が入り、父が遺した山を売るために生家に戻った萱島(竹野内豊)と、その土地を買いに来た開発業者の下請けの宇和島(山田孝之)。契約の手続きを終え、人里離れた山道を車で帰っている途中に、二人は事故に遭い気を失ってしまう……。目を覚ますと、男たちは体を縄で縛られ身動きができない。そんな彼らの前に現われたのは、この森に暮らす美しい六人の女たち。何を聞いても一切答えのない彼女たちは、彼らの前で奇妙な振る舞いを続ける。異様な地に迷い込んでしまった男たちは、この場所からの脱走を図るが……。

異様な世界に迷い込んだ正反対な性格の二人の男を演じるのは、竹野内豊と山田孝之。彼ら主人公2人を取り巻く“六人の女”を演じるのは、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈という多彩な面々。さらに、竹中直人、白川和子、津田寛治と実力派が脇を固める。

『唄う六人の女』は2023年10月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

『トンソン荘事件の記録』

2019年、寺に放置された車から映像素材が見つかる。それは、1992年に起きた殺人事件を追った記録だった。映像は検察が押収したが、制作会社が訴訟を起こし取り戻す。この映画は、その映像を編集し完成させたものである。

――フィクションなのか、それとも実在の出来事なのか。本作は、殺人事件の一部始終が収められたビデオに映った“あるもの”を追って、取材班が調査をする過程がフェイクドキュメンタリーで描かれる。そのリアルな恐怖と予測不能な展開が話題を呼び、韓国での劇場公開時には、ハリウッド作品が並ぶ中で初登場5位にランクインするスマッシュヒットを記録した。

『トンソン荘事件の記録』は2023年10月27日(金)よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国公開

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