エンゼルスの新監督 公式サイト番記者が9人の候補をリストアップ

エンゼルスはフィル・ネビン監督の来季オプションを破棄して解任することを決定。現在は新監督探しの初期段階となっており、誰が候補に挙がっているのか、誰が面接を受けたのかなど、詳細は明らかになっていない。しかし、メッツの監督を解任されたバック・ショウォルターがエンゼルス監督の座に興味を示していることが報じられており、レイ・モンゴメリー・ベンチコーチとベンジー・ギル内野守備コーチは内部昇格候補に挙げられている。MLB公式サイトでエンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者は、新監督候補を9人リストアップして紹介している。

エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは「次の監督に何を求めるのか」を明らかにしていない。「存在感やリスペクト、誠実さ。もちろんそれ以外にもある。それらは一般的に、リーダーシップの役割に求められるものだ」と一般論を語ったものの、経験豊富な監督を求めるのか、データを扱うことに長けた監督を求めるのか、それともチームの現状をよく知る監督を求めるのか、具体的なことは何ひとつとして明らかになっていないのが現状だ。

ボリンガー記者がリストアップした9人のなかで、最も監督経験が豊富なのはショウォルターだ。直近2シーズンのメッツを含め、これまでに5球団で22シーズンにわたって指揮を執っており、ショウォルターが2003~06年にレンジャーズ監督を務めた際、ミナシアンGMがアシスタントスタッフだったという縁もある。エンゼルスがジョー・マドンを監督に採用した際、ショウォルターも候補の1人だった。エンゼルスが経験豊富な監督を求めるのであれば、間違いなくショウォルターが最有力候補だろう。

ほかに監督経験がある候補者は、ウォルト・ワイス(現ブレーブス・ベンチコーチ)、ロン・ワシントン(現ブレーブス三塁ベースコーチ)、ゲーブ・キャプラー(前ジャイアンツ監督)の3人だ。ワイスはロッキーズで4年間、ワシントンはレンジャーズで8年間の監督経験があり、ミナシアンGMはブレーブス時代に彼らと一緒に仕事をしている。キャプラーはジャイアンツの監督を解任されたばかりだが、データをもとにプラトーン起用を多用するなど、ロースターを最大限に活用するという点では一定の成功を収めている。

他球団のコーチで候補に挙がっているのは、ジョー・エスパーダ(現アストロズ・ベンチコーチ)とクレイトン・マカラー(現ドジャース一塁ベースコーチ)の2人だ。特にエスパーダは、他球団の監督の座に空きが出るたびに、毎年のように監督候補に挙げられている。マカラーも「将来の監督候補」と目される優秀な人材である。

内部昇格の候補としては、モンゴメリー・ベンチコーチとギル内野守備コーチの2人が挙げられている。モンゴメリーはフロントオフィスからベンチコーチに登用された人材で、ネビンが暫定監督に就任した際、候補の1人に挙げられていた。ギルが今年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシックのメキシコ代表監督を務めていたのは記憶に新しい。

そしてもう1人、エンゼルスOBで監督候補に挙がっているのがダリン・アースタッドだ。現役時代に14年間のメジャー生活のうち11シーズンをエンゼルスで過ごし、2002年の世界一メンバーの1人でもあるアースタッドは2012~19年にネブラスカ大学のヘッドコーチを務めていたが、プロでの監督・コーチ経験はない。

このように、多種多様な候補者の名前が浮上しているエンゼルスの新監督探し。ミナシアンGM(とアート・モレノ・オーナー)は誰に来季以降のチームを任せるのだろうか。まだ初期段階ということもあり、決定までにはもうしばらく時間がかかりそうだ。

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