サラー、自身のSNSでガザへの支援呼び掛ける「さらなる虐殺を防ぐために団結を」

写真:サラーは自身公式SNSで支援を呼びかけた

リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーが、自身のSNSでイスラエル・ハマス紛争における虐殺の停止とパレスチナ自治区ガザへの人道支援の即時許可を求める動画を発信した。イギリス『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のメディアが報じている。

ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは10月7日、イスラエルに対して前例のない攻撃を開始。これを受けてイスラエル軍はガザ地区への空爆を開始した。10月17日にはガザ地区内の病院で大規模な爆発が発生して数百人の民間人が亡くなったと報じられる一方、イスラエルがガザ地区を完全封鎖したため、水や食料などの供給も遮断され、住民の生活が脅かされる事態になっている。

イスラエル政府はサラーの母国であり、ガザ地区と隣接するエジプトからの人道支援について「ハマスに届かないこと」を条件に認める声明を出し、トラック20台分の支援物資が届けられることになった。

こうした状況を受け、サラーは自身のX(旧Twitter)で次のように訴える自身の動画をポストした。

「このような時に発言するのは必ずしも簡単なことではない。あまりに多くの暴力、悲痛な行為、そして残虐行為があった。ここ数週間の紛争の激化は見るに堪えない。すべての神は神聖なものであり、守られなければならない。虐殺はやめなければならない。家族は引き裂かれようとしている」

「今、明らかなことは、ガザ地区への人道支援はただちに許可されなければならないということだ。ガザの人々は深刻な状況にある。昨夜(10月17日)の病院の光景は本当に恐ろしいものだった。ガザの人々は食料や水、医薬品を大至急、必要としている。僕は世界の指導者に対し、罪のない命のさらなる虐殺を防ぐために団結するよう呼び掛けたい。人類は勝利しなければならない」

サラーはすでに、ガザ地区の人々を支援する人道団体『エジプト赤新月社』に多額の寄付をしていたが、今回は自らも支援を呼びかける形となった。

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