【菊花賞/枠順】タスティエーラの4枠「0.0.1.15」も逆転可能 サトノグランツはプラスアルファで“馬券内率70.6%”

JRAは19日、第84回菊花賞(GI、芝3000m)の枠順を発表した。

ダービー馬・タスティエーラは4枠7番、皐月賞馬・ソールオリエンスは7枠14番、神戸新聞杯の勝ち馬・サトノグランツは6枠11番から発走する。

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■勝ち切るのは内枠

京都開催の過去8年、2枠が【4.2.0.10】勝率25.0%とダントツ。4勝中3勝が1番人気によるもので、5番人気キタサンブラックの勝利があるものの同馬は皐月賞3着と実績上位馬だった。差し馬であれば脚が溜まりやすく、先行馬であればロスを最小限に抑えられる理想的な枠から、実績上位馬が力を出し切って競馬ができた結果と判断できる。

2枠が力を出しやすい枠である一方で、1枠は【1.0.0.15】と不振。8枠も【0.0.1.23】で極端な枠は厳しい。3番人気以内で見ると1枠【1.0.0.3】、8枠【0.0.1.2】なので、どちらかと言うとロスが大きくなる8枠のほうがマイナスか。

1枠を除く2~4枠は【5.2.1.40】勝率10.4%、複勝率16.7%。8枠を除く5~7枠は【2.6.6.42】勝率3.6%、複勝率25.0%。勝ち切るのは内枠で、2、3着は外枠優勢の傾向だ。タスティエーラの4枠は【0.0.1.15】だが3番人気以内が1頭もいないため、この実数だけで軽視するのは得策ではない。むしろ内にいる先行馬を行かせて、すんなり好位につけられるちょうどいい枠に入ったのではないだろうか。

5~7枠のうち、上がり5位以内の脚を使えた馬は【2.6.4.5】複勝率70.6%と優秀な成績。また馬券に絡んだ14頭中13頭が4角7番手以内に位置していた。つまり中団好位の差し馬が競馬がしやすい枠と判断できる。サトノグランツはまさにそういった競馬をするので、脚質的にマッチした枠に入った印象。出脚が安定しないソールオリエンスハーツコンチェルトは位置取りがカギになりそうだ。

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文●SPRED編集部

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