習主席が一帯一路サミット基調講演

北京で10月18日、第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの開会式が行われ、習近平・国家主席が基調講演を行った。同日の香港メディアによると、習主席は「今年は『一帯一路』共同建設10周年にあたる。この構想を提案する本来の目的は、古代のシルクロードから学び、相互接続を幹線とし、他国との政策コミュニケーション、施設の接続性、妨げのない貿易、金融統合、人と人との絆を強化することである。世界経済成長に新たな勢いを注入し、世界的発展への新たな道を開く国際経済協力のための新たなプラットフォームを創造する」と述べた。

習主席は「一帯一路」協力はユーラシア大陸からアフリカ、ラテンアメリカまで広がり、150カ国以上と30以上の国際機関が「一帯一路」共同建設に関する協力文書に署名、3 つの「一帯一路」国際協力サミットフォーラムを開催し、専門分野における20以上の多国間協力プラットフォームが設立されたと説明し、中国の以下の8つの行動を発表した。(1)「一帯一路」構想に基づく立体相互接続ネットワークの構築。中欧列車の発展、カスピ海横断国際輸送回廊の建設など(2)開かれた世界経済の構築を支援。「シルクロード電子商取引」協力実験区を設立(3)実務協力を実施。国家開発銀行と中国輸出入銀行はそれぞれ3500億元の融資枠を設け、シルクロード基金は中国の「一帯一路」プロジェクトの共同建設を支援するために新たに800億元を追加(4)グリーンインフラ、グリーンエネルギー、グリーン交通などの分野で協力を深め、「一帯一路」グリーン開発国際同盟への支援を強化(5)科学技術イノベーションを促進。第1回「一帯一路」科学技術交流会議を開催(6)人的交流を支援。「一帯一路」を共同建設する国々と文明間の対話を深める「良渚フォーラム」を主催(7)「一帯一路構想」企業の誠実性と遵守性評価システムを確立し、国際機関と協力して「一帯一路」構想の誠実性に関する研究と訓練を実施(8)「一帯一路」国際協力メカニズムを改善。エネルギー、税制、金融、グリーン開発、防災、汚職防止、シンクタンク、メディア、文化などの分野での多国間協力プラットフォームを強化する――。

© HKP