【菊花賞/WIN5予想】メインはソールオリエンス“消し” WIN4も末脚自慢の「一点突破」で少点数勝負

22日に菊花賞(GI、京都芝3000m)を含めたWIN5対象レースが行われる。

JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は的中票数9212票、払戻金6万930円と落ち込んだものの、昨年の菊花賞週は311万6990円と好配当を記録。果たして今週は大幅アップとなるのか。

ここでは対象レースの過去10年データをベースに、WIN5を攻略する。

◆【菊花賞2023予想】皐月賞馬vs.ダービー馬“8対2の歴史”と“83分の2の確率”……それでも、今年はタスティエーラを推す理由

■メインはダービー馬に願いを込めて

クラシック三冠の最終戦。京都で行われた2013年から20年のデータを見ると、平均3連単配当額は10万8971円とやや荒れ模様。今年の注目は23年ぶりとなる皐月賞馬とダービー馬の対決だろう。

ソールオリエンスが目指す皐月賞と菊花賞の二冠達成は、2012年のゴールドシップなど8頭。一方でタスティエーラが挑むダービー・菊花賞の二冠は1943年のクリフジと73年のタケホープ2頭しか達成していない。

脚質傾向を見ると、逃げ0勝、先行3勝、差し5勝、追込0勝。ただし差しの5勝はすべて3角付近からロングスパートを仕掛けていたことを考慮すると、中団から後方に控えることが予想されるソールオリエンスはやや不利な展開となる可能性が高い。そうなれば、全5走を4角5番手以内で運びつつ3勝を挙げているタスティエーラに軍配が上がりそうだ。

なお、皐月賞馬とダービー馬の直接対決は、2000年のエアシャカールとアグネスフライトまで遡る。この時はエアシャカールが菊花賞を制覇。1998年のセイウンスカイとスペシャルウィークによる二冠争いと同様に、皐月賞馬が菊花賞を制している。

1998年以降の直接対決はこれで3度目。過去のデータでは皐月賞馬優勢を示しているが、タスティエーラは今年の日本ダービーにおいて“乗り替わりで臨んだ馬は勝てない”という負のジンクスを69年ぶりに打ち破った馬。前述の脚質面も加味したとき、今回はダービー馬が菊の舞台を制すると見た。ここはタスティエーラ1頭に絞りWIN5メインレースを攻略する。

■WIN4は末脚自慢で一点突破

警戒すべきは、WIN3新潟11R・新潟牝馬S。2020年から始まった本レースは、開催年から2年連続で1、2、3番人気の組み合わせで決着。しかし昨年は8番人気のホウオウエミーズが優勝を収め3連単は26万1230円を記録。今回はここが山場とみる。

まずWIN1東京10R・甲斐路Sは先週の東京芝2000m・オクトーバーSが前残り決着だったことから、先行馬を手広く押さえておく。続くWIN2京都10R・三年坂Sは3歳馬を中心に据えて突破する。

注目のWIN3新潟11R・新潟牝馬Sはコースの特性上、スピードの持続力が必要なコースで、後方一気が厳しい傾向となっている。展開次第では荒れる可能性も高いため、実績のある馬をメインに押さえつつ、伏兵も手広く狙っていく。

WIN4東京11R・ブラジルカップは過去10年で1~3番人気が8勝と人気馬上位の傾向。また上がり3F1位が【5.2.1.3】で勝率45.5%と高い数値を残している点から、2戦連続で上がり最速を記録しているダノンラスター一頭で勝負する。

WIN1:サウンドウォリアー、チャンスザローゼス、リフレーミング、ワイドエンペラー
WIN2:ショウナンアレクサ、テーオーグランビル、ソーダズリング
WIN3:フェアエールング、メモリーレゾン、フラーズダルム
WIN4:ダノンラスター
WIN5:タスティエーラ

計36点

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文●塚本元気(SPREAD編集部)

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