悪寒、発熱、だるさで点滴、薬…それでも櫻井心那は「69」

実は体調があまりよろしくない(撮影/高藪望)

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日(19日)◇マスターズGC(兵庫)◇6495yd(パー72)◇晴れ(観衆3446人)

前週「富士通レディース」でツアー4勝目を挙げた櫻井心那が6バーディ、3ボギーの「69」で回り、首位と2打差の3アンダー8位で滑り出した。2週連続Vへ、格好の幕開けのように思えるが、前半は「フラフラだった」とこぼした。

6バーディ、3ボギーの「69」でプレー(撮影/高藪望)

「食あたりかも」という。前日に熱、悪寒、だるさを感じて病院に行き、点滴と薬を処方された。「今日も朝から熱が結構高くて出場するか悩んだけど気合で」ティオフしたという。「ご飯が全然食べられていない。食べるとお腹が痛くなるような気がして、ゼリー飲料を2口くらい…」と体調はどん底だ。

気合でアンダーパー(撮影/高藪望)

それでも、上位につけた。「何も考えずにやっているのがいいのかも」。後半アウトは3連続バーディフィニッシュ。最終9番では132ydの2打目をPWで1mにつけた。

今季中にもう一勝を(撮影/高藪望)

宮里藍、畑岡奈紗に続く国内ツアー3人目の「10代4勝」を飾ったが「10代5勝」となると、宮里しかいない。二十歳の誕生日は来年2月13日、まだまだ10代の時間は長い。「結果なのであんまり気にしていないけど、しっかり目の前の試合に集中したい」と記録の話は避けながら、今季残り6試合で「あと1回は勝ちたい」。体調が上向きになるほど、快挙は近づいていくる。 (兵庫県三木市/石井操)

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