名物「痛風鍋」提供できず 猛暑でカキ出荷解禁遅れと野菜高騰 仙台・国分町の居酒屋

三陸の海の幸を使った名物の鍋料理が、宮城県産カキの解禁延期や野菜の高騰などの影響で、提供できない状況が続いています。

仙台市青葉区国分町の居酒屋、斎太郎は、1972年の創業で三陸の海の幸や県産食材を使った料理が人気です。

斎太郎本郷修司店長「痛風鍋が猛暑の影響でカキが入って来なくて、10月いっぱいは出せない感じなんですね」

名物は、カキ、タラの白子、あん肝を使った鍋料理、その名も痛風鍋です。

常連客の痛風になっても構わないというオーダーから、7年前に誕生したメニューです。

濃厚な味わいが人気で、秋と冬には多くのファンが食べに訪れています。

しかし、猛暑の影響で海水温が30度を超えて県産のカキ多くが死滅したことに加え、卵が残っているため出荷が延期されました。 斎太郎本郷修司店長「宮城県のカキの解禁が10月30日になり11月にならないと入ってこないと思うので、今のところ出せない状況。鍋が出せない感じになりだいぶ痛手な感じ」

コロナの影響で過去2年は大幅に客が減少しましたが、5類移行後はコロナ前の7割ほどまで戻りつつあったということです。

本郷さんは、広島県産のカキを使用することも検討しましたが宮城県産カキにこだわり出荷を待つ日々が続いています。

斎太郎本郷修司店長「やっぱり宮城県で取れているカキを出したいので、解禁日に合わせてそれまでは出すのを見合わせようかなと」

鍋に使用する野菜の値段も高騰していて、前年までは40本から50本入りのネギが1箱が2000円だったものが、2倍以上に値上がりしていて頭を悩ませています。

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