新潟水俣病訴訟、来年4月判決 国などに賠償請求、地裁

新潟水俣病訴訟の口頭弁論で、横断幕を掲げる原告団長の皆川栄一さん(手前右)ら=19日午後、新潟地裁前

 新潟水俣病の被害を訴える新潟市などの約150人が、国と原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が19日、新潟地裁(島村典男裁判長)で開かれた。このうち47人については次回期日で結審する見通しで、判決期日は来年4月18日に決まった。

 水俣病特別措置法に基づく救済の対象外になった男女が2013年、1人当たり880万円の賠償を求め提訴し、その後も追加提訴が続いていた。

 19日の弁論では皆川栄一原告団長(80)が意見陳述し「私が水俣病であることを証明するのに、なぜ10年もの長い時間が必要だったのか」と訴えた。

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