岡山城大改修後の入場45万人に 年間ベース 半世紀ぶり最多更新へ

岡山城

 昨年11月の岡山城天守閣(岡山市北区丸の内)リニューアルオープン以降の入場者数が20日にも45万人に達する見通しとなった。算定期間は異なるが、1966年の再建後でみた場合、1年間の最多入場者数は最も多かった72年度を抜き、ほぼ半世紀ぶりに更新する。

 市によると、72年度は山陽新幹線の新大阪―岡山間開通の効果もあり、43万9884人を記録。新型コロナウイルス禍前の2010年代後半は30万人台で推移していた。昨年11月3日の再オープン後からは好調に推移し、今年3月末までの5カ月間で20万人を超えたという。

 戦国大名・宇喜多秀家が築いたと伝わる岡山城は1945年の岡山空襲で天守閣が焼失した。66年に再建され、2021年6月から「令和の大改修」がスタート。漆黒の外壁を塗り直し、展示も全面刷新した。

 市は20日に記念セレモニーを行う予定。観光振興課は「展示内容の分かりやすさや充実したイベントが好調の要因ではないか。今後も話題性のある取り組みを展開していく」としている。

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