臨時国会召集、衆院議長に額賀氏 経済対策や教団問題が焦点

国会議事堂

 9月の第2次岸田再改造内閣発足後、初の本格論戦となる第212臨時国会は20日召集された。衆院は午後の本会議で、細田博之議長(79)の辞任を許可し、後任に自民党の額賀福志郎元財務相(79)を選出した。その後、参院本会議場で天皇陛下を迎えて開会式が行われる。臨時国会では政府が近く取りまとめる新たな経済対策や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題への対応などが焦点となる見通しだ。

 岸田文雄首相は官邸で記者団に対し「経済対策、物価高対策などについて与野党で活発な議論を行い、国民に岸田政権の取り組みを丁寧に説明していく国会にしたい」と述べた。

 立憲民主党の泉健太代表は党会合で「物価高に対する政府の施策は遅い。必要なところに重点的に手当てするよう訴える。国民の苦しみや痛みを国会でぶつけたい」と述べた。

 会期は12月13日までの55日間。首相の所信表明演説は23日に衆参両院本会議で実施する。演説に対する各党代表質問は衆院が24、25両日、参院は25、26両日に行う。

第212臨時国会が召集され、開かれた参院本会議=20日午前
衆院本会議で議長に選出された自民党の額賀福志郎元財務相=20日午後

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