時代委員会の殿堂入り候補者8人が発表 今回は監督や審判が対象

日本時間10月20日、アメリカ野球殿堂博物館は2024年度の時代委員会による殿堂入り候補者8人を発表した。今回は1980年以降に活躍した監督・球団幹部・審判が対象となっており、監督4人(シト・ガストン、デービー・ジョンソン、ジム・リーランド、ルー・ピネラ)、球団幹部2人(ハンク・ピータース、ビル・ホワイト)、審判2人(エド・モンターグ、ジョー・ウエスト)が候補入り。2015年に亡くなったピータースを除く7人は存命の人物である。投票結果は日本時間12月4日に発表される予定だ。

投票はアメリカ野球殿堂が任命した16人によって行われ、12票以上(得票率75%以上)で殿堂入りが決定する。殿堂入りが決まった人物は、日本時間2024年1月24日に発表される全米野球記者協会による殿堂入り投票で選出された選手とともに、日本時間2024年7月22日にクーパーズタウンで行われる殿堂入りセレモニーに出席することになる。

時代委員会(かつてはベテランズ委員会と呼ばれていた)による殿堂入り投票のプロセスは、再三にわたって変更されており、直近では2022年の春に再編成された。現在は「1980年以前に活躍した人物」、「1980年以降に活躍した選手」、「1980年以降に活躍した監督・球団幹部・審判」という3つの区分になっている。

今回の候補者8人は簡単なプロフィールは以下の通り。

シト・ガストン
ブルージェイズで12年間監督を務め、1992年から2年連続でワールドシリーズ制覇。ワールドシリーズを制した初の黒人監督でもある。

デービー・ジョンソン
5球団で合計17シーズン監督を務め、通算1372勝を記録。勝率.562は10年以上のキャリアを持つ監督のなかで歴代13位。5球団中4球団をプレーオフに導き、1986年はメッツでワールドシリーズ制覇。

ジム・リーランド
4球団で合計22シーズン監督を務め、通算1769勝を記録。合計8度のプレーオフ進出を成し遂げ、1997年はマーリンズでワールドシリーズ制覇。2017年はWBCアメリカ代表を初優勝に導いた。

ルー・ピネラ
5球団で合計23シーズン監督を務め、歴代17位の1835勝を記録。1990年にレッズでワールドシリーズ制覇。2001年にはマリナーズで歴代最多タイのシーズン116勝。現役時代は1977~78年にヤンキースでワールドシリーズ連覇を経験。

ハンク・ピータース
複数の球団のフロントオフィスで合計42年間を過ごし、アスレチックスGM時代には1970年の黄金期を築いた。オリオールズGM時代にはワールドシリーズ制覇(1983年)を経験し、インディアンス(現ガーディアンズ)の球団社長に就任すると、1990年代の強豪チームの土台を作り上げた。

ビル・ホワイト
選手・解説者として活躍したあと、1989~94年にナ・リーグ会長を務めた。マーリンズとロッキーズのナ・リーグ加盟を指揮し、ア・リーグとナ・リーグをMLBという1つの組織に統合することにも貢献した。現役時代はオールスター・ゲーム選出8度、ゴールドグラブ賞7度の名一塁手。

エド・モンターグ
7度の地区シリーズ、7度のリーグ優勝決定シリーズ、6度のワールドシリーズを担当し、ワールドシリーズのクルーチーフも4度。オールスター・ゲームも4度担当した。

ジョー・ウエスト
歴代最多となる5460試合に出場。北米4大プロスポーツ史上、最も有名な審判の1人である。5度のワイルドカード・ゲーム、8度の地区シリーズ、10度のリーグ優勝決定シリーズ、6度のワールドシリーズ、3度のオールスター・ゲームを担当。

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