オルティスがアルバレスの活躍を称賛 「ベイビー・パピ」と命名

アメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第3戦は、初戦から2連敗を喫していたアストロズが8対5でレンジャーズを破った。試合後、「FOXスポーツ」の解説者を務めているデービッド・オルティスはヨーダン・アルバレス(アストロズ)のインタビューを担当。「ビッグ・パピ」の愛称で親しまれたオルティスは、デレック・ジーター、アレックス・ロドリゲスとともにアルバレスのインタビューをするなかで、アルバレスを「ベイビー・パピ」と命名し、その活躍を称えた。

左打ちの強打者で体型も似ているオルティスとアルバレス。10月の大舞台での大活躍という共通点もあり、オルティスは「アルバレスを見ていると感情的になる。まるで鏡を見ているようだ」とまで言った。

2022年に有資格初年度でのアメリカ野球殿堂入りを果たしたオルティスは、レッドソックスで3度のワールドシリーズ制覇を経験。プレーオフで数々の名シーンを演出し、通算61打点はジーターと並ぶ歴代5位の数字となっている。

一方のアルバレスは、メジャー最初の5シーズンでいずれもリーグ優勝決定シリーズに進出。今年のプレーオフは7試合で6本塁打、10打点、11得点という見事な活躍を見せている。リーグ優勝決定シリーズ第3戦でレオディ・タベラスにホームランキャッチされていなければ、その数字はさらに伸びていたはずだ。

ただし、オルティスは2004年のリーグ優勝決定シリーズで第4戦と第5戦にサヨナラ打を放ち、史上唯一となる0勝3敗からの大逆転劇に大きく貢献。現在「FOXスポーツ」でともに解説者を務めているジーターとロドリゲスが在籍していたヤンキースを4勝3敗で破り、そのままの勢いで「バンビーノの呪い」を打ち破ってワールドシリーズ制覇を成し遂げた。アルバレスがオルティスに肩を並べるためには、今以上に印象的な活躍が必要になるだろう。

4勝先取制のシリーズで、ホームで2連敗スタートしたあとに逆転して勝利したチームは、1985年ロイヤルズ、1986年メッツ、1996年ヤンキースの3チームだけ。これらはすべてワールドシリーズであり、リーグ優勝決定シリーズでホーム2連敗から逆転すると、史上初の快挙となる。アルバレスが自身の活躍でチームをワールドシリーズの舞台に導けば、「ベイビー・パピ」から「ビッグ・パピ」へ一歩前進することになるかもしれない。

The post オルティスがアルバレスの活躍を称賛 「ベイビー・パピ」と命名 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.