学びのきっかけはZOZO コリン・モリカワの“先祖”は日本から来た

ボギーなしの6バーディ「64」(撮影/大澤進二)

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 初日(19日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)◇晴れ(観衆5651人)

競技をするのは3週前の欧州選抜との対抗戦「ライダーカップ」以来、ストロークプレーでの戦いは8月末のプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」から2カ月近く遠ざかっている。コリン・モリカワは「数週間休んでいたから、何が起こるか分からない」と言いつつ、ボギーなしの6アンダー「64」の単独首位で飛び出した。

風向き、そして硬さを増したフェアウェイがチャンス量産に役立った。いきなり2連続バーディを決めた2ホール目の11番は、練習ラウンドで5Iを握っていたホール。「きょうは8番アイアン“しか”持てなかった。いくつかのホールはかなり短くプレーできた」と勢いづいた。

硬さを増したフェアウェイもチャンスメークに役立った(撮影/大澤進二)

世界的な人気を誇るアダム・スコット(オーストラリア)、かつて日本ツアーでもプレーしたイ・キョンフン(韓国)とのPGAツアーならではの3サムでも多くのギャラリーを引き連れた。「最高だね」と笑った本人も、2019年に始まった本大会出場を機に日本とのつながりを再認識したという。

父はハワイ出身の日系米国人で、母はカリフォルニア出身の中国系米国人であることは知られているが、「父方の曾祖父母は日本からハワイへ移り住み、米国に渡ったと聞いている」。母方の祖父母は香港からの移住だった。日本でプレーするようになって改めて家族の歴史を学び直し、「僕が知らないだけで、実はここ日本にも親戚がいるのかもしれない」と話す。

直近の優勝は2021年11月の欧州ツアー「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」。PGAツアーでのタイトルなら同年7月のメジャー「全英オープン」までさかのぼる。「どこであっても勝てればいい。今夜も残り3日間も、自分に最大限のチャンスを与えるために全力を尽くすよ」。初日から、はっきりと頂点を見据えた。(千葉県印西市/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン