TX脱線想定し訓練 茨城・つくばみらい 避難・復旧の手順確認

非常はしごを使った乗客の避難誘導訓練=つくばみらい市筒戸

つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道(東京)は19日、茨城県つくばみらい市筒戸のつくばエクスプレス総合基地で、大規模地震による列車の脱線事故を想定した異常時総合訓練を実施し、参加者が避難誘導や復旧作業の手順を確認した。

訓練は、震度6強の地震が発生し、守谷-みらい平駅間を走行中の列車が脱線したり、架線の断線やレールの破断が起きたりして、乗客13人が負傷したという想定で実施。常総広域、つくば、取手両市の3消防本部と常総、取手の両警察署などから約250人が参加した。

乗務員は被害状況の確認や現場の動画撮影に取り組んだほか、列車前方に非常はしごをかけて乗客を避難させた。救急隊員らは電車内の負傷者を担架で救出、搬送した。

復旧作業では、レールをつないだり、車両を線路に戻したりする作業のほか、架線修理にも取り組んだ。

訓練後、同社の渡辺良社長は「想定外と言われる状況をできる限り想定内として対応できるよう努力を重ねていきたい」と話した。

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