【Players on Fire PS④】目覚めた大砲! チームを盛り上げる規格外の切り込み隊長

ポストシーズン(PS)はリーグ優勝決定シリーズ(LCS)に突入。連日熱戦が繰り広げられているが、そのなかでもチームを勝利に導く活躍を見せている選手がいる。昨年は惜しくも世界一に届かなかったフィリーズだが、LCSで規格外の1番打者がついに目覚めた。

2022年にFAでフィリーズと契約を結ぶと、46本塁打でタイトルを獲得したカイル・シュワーバーが今季も凄まじい打棒を見せた。本塁打はリーグ2位の47本。104打点とともにキャリアハイをマークしたが、打率はなんと.197。打率1割台で40本塁打、100打点は史上初の快挙(?)でもあった。

日本時間6月3日から1番に定着すると、そこから34本塁打。しかも初回の先頭打者で11本塁打を放ち、そのうち4本は初球打ち。規格外の切り込み隊長としてチームのワイルドカードによるポストシーズン(PS)進出に貢献した。

1番打者といえば、出塁率が高く、俊足で先制点を奪うイメージがあるが、シュワーバーは真逆。打率は1割台で、三振は2年連続最多(215)と従来の1番打者のイメージとは少々異なるものの、本塁打か三振かの豪快な打撃はチームに勢いを呼び込んでいる。

昨年はアストロズに敗れて世界一には届かなかったが、今季もマーリンズ、そして優勝候補と目されていたブレーブスを撃破し、リーグ優勝決定シリーズ(LCS)に進出。無傷で勝ち上がってきたダイヤモンドバックスに対してホーム2連勝を飾ったが、そこで目覚めたのがシュワーバーだ。

PSのここまでは不振だったが、LCS第1戦の1回裏、先発ザック・ギャレンの初球をライトスタンドに運ぶと、続く第2戦でも2試合連続のホームラン。第2戦では2打席連続でアーチを放ち、その打棒は完全に目を覚ました。

昨年はLCSとワールドシリーズでともに3本塁打を放ったシュワーバー。規格外の1番打者として、初球から一撃でチームに勢いをつける打席には要注目だ。

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