名車・旧車220台、中心街にずらり 青森・十和田市で社福法人がイベント

官庁街通りなどに並んだ名車の数々を堪能する来場者

 国内外の名車・旧車が並ぶイベント「cars&coffee」が15日、青森県十和田市の中心街で開かれた。歩行者天国となった官庁街通りと国道102号に、クラシックカーや国産のスペシャルカー、バイクなど220台余りを展示。キッチンカーや屋台テントなども並び、市内外から訪れた大勢の親子連れや自動車ファンでにぎわった。

 同市の社会福祉法人共生の杜(もり)=三浦親堂理事長=が主催。障害のある人とない人が共に社会で暮らすための理解促進や、商店街と福祉施設が協力して共に活性化する「商福連携」を考えるヒントになれば-と、市商店街連合会や三戸町などのカーミーティングクラブ、名車のオーナーらに働きかけ、初めて開催した。市内19の就労支援施設利用者約20人が、出店への参加や会場のごみ拾いなどを行った。

 会場には、1939年製造のフォードや、市内の有志が所有するデロリアンなどがずらり。来場者は珍しい車に歓声を上げたり写真を撮影したりと思い思いに楽しんだ。

 父親と訪れた八戸市の柳町陸翔(りくと)君(長者小5年)は「86(ハチロク)やNSXなど好きな車がたくさんあった。NSXは、いじって(改造して)しまうオーナーが多い中、純正の、落ち着いた雰囲気のものを見られて良かった」と笑顔。クラシックカーが好きという弘前市の福田航(わたる)さん(21)は「こういう催しをもっと多くの場所で開いて、若い人に車の楽しさを知ってもらいたい」と話した。

© 株式会社東奥日報社