深まる秋感じて 食器など1000点 21日から金子窯窯開き展

コバルト釉を使って黒く仕上げた新作も並ぶ金子窯の展示場=武雄市武内町

 叩(たた)き技法を継承している多々良焼(ただろうやき)金子窯(武雄市武内町)の「秋の窯開き展」が21日から開かれる。金子晃久(てるひさ)さん(59)と療養中の父、認(みとむ)さん(86)の作品約千点が並ぶ。食欲の秋に合わせ新作の食器が中心で、22日まで開催する。

 新作は7月から8月にかけて制作。コバルト釉を使って表面を黒く仕上げた花器なども並ぶ。晃久さんは「西九州新幹線の開業効果もあり、関東や関西から来る人も増えた。深まる秋を感じながら、素朴な土物の魅力を味わってほしい」と来場を呼びかけている。

 期間中は春の窯開き展と同様に、小原流師範、百武志穂さん=同市朝日町=による季節の花を使った生け花の展示もある。展示は約20点を予定しており、金子窯の花器と季節の花との共演を毎回楽しみに来場するファンも多い。

 時間は午前9時から午後5時まで。昼食時に地元の食材を使った混ぜご飯をパックに入れて配布する。問い合わせは同窯、電話0954(27)2307。(澤登滋)

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