【菊花賞/データ攻略】「ソールオリエンスとタスティエーラの二択なら……」 あのゴルシも該当の“10年中5勝”条件

タスティエーラ/2023年日本ダービー(C)Toshihiko Yanagi

今週は京都競馬場で菊花賞(芝3000m)が行われる。春のクラシック戦線でタイトルを分け合ったソールオリエンスタスティエーラが3度目の激突。前哨戦の神戸新聞杯を制したサトノグランツを含めた三つ巴の様相を呈している。

ここでは、過去10年のうち阪神開催だった2021~22年を除く2011~2020年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「プラスデータ」としてタスティエーラを取り上げる。

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■タスティエーラの追い風となるダービー最先着馬の成績

ダービー馬がぶっつけ本番で臨む異例のローテーション。近代競馬でこうしたローテーションは珍しくないが、それでも3000mの長丁場を休み明けで対応できるのかどうか……常識的な尺度で考えると躊躇してしまいそうだ。データ派泣かせと言える1頭ではあるが、タスティエーラに追い風となるデータは存在するのか?

・ダービー最先着馬の成績【5.0.1.4】

京都開催の10年中5年で勝利。三冠馬オルフェーヴルやコントレイルはもちろんのこと、ダービー上位馬が不在だった年のゴールドシップも勝利を挙げている。4度の馬券外があるように勝ち負けがはっきりしている印象だが、数字としては決して悪くない。

タスティエーラについて補足すると、外国人騎手騎乗時の成績は【2.0.0.0】と負け知らず。J.モレイラをこのタイミングで呼び寄せたのも、このデータの影響があるのかもしれない。父サトノクラウン、母父マンハッタンカフェはともに現役時代に京都芝外回りを2勝。血統背景もまた見逃せない好材料だ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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