いざ、近畿大会へ! 秋季高校野球、田辺(和歌山)が52年ぶりに出場

和歌山県予選で好投した田辺の寺西邦右投手(左)と打線の軸になる山本陣世選手=田辺市学園の田辺高校で

 大阪市で21日に開幕する秋季近畿地区高校野球大会に、和歌山県の田辺が52年ぶりに出場する。来春の選抜大会の出場校を決める重要な大会。チームは甲子園出場の好機に燃えている。22日の1回戦で京都国際(京都府2位)と対戦する。

 田辺は県1次予選を勝ち上がり、8校による県2次予選では準々決勝で市和歌山に9―2(8回コールド)、準決勝で智弁和歌山に5―2で勝って近畿大会出場を決めた。決勝では耐久に3―5で敗れた。

 田辺はエース投手の寺西邦右(2年)、4番を打つ山本陣世(2年)が投打の軸になる。県予選で寺西は持ち味の速球が低めに決まり、要所を締めた。山本陣は市和歌山戦と智弁和歌山戦で本塁打を放った。

 打線は1番打者の岡本和樹(2年)、3番を打つ山本結翔主将(2年)、山本陣が中心になる。守備では遊撃手の山本陣、三塁手の山本結、中堅手の山根勇人(2年)らの堅守が光り、捕手の前田海翔(1年)もマウンドの寺西を助ける。

 山本主将は「寺西を中心に守りからリズムをつくって攻撃につなげる。近畿大会での目標は2勝してベスト4に入ること。1回戦の相手は甲子園の常連校だけど、県予選で強豪校に勝ったという自信を持って臨みたい」と意気込みを話す。

 田中格監督は「県予選で選手たちは緊張せずに戦うことができた。近畿大会という今まで経験したことのないステージでも、自信を持ってグラウンドに立たせたい」と話している。

 近畿大会は大阪市此花区の大阪シティ信用金庫スタジアムであり、近畿各府県の代表16校が出場する。来春の選抜大会に近畿地区から出場できる一般選考枠は6校となっている。

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