Accsoon、モーターライズド・スライダー「TopRig S40」「TopRig S60」発表

Accsoonは、モーターライズド・スライダー「TopRig S40」「TopRig S60」を発表した。両製品とも滑らかな自動モーションで、本体の物理的なボタン、またはTopRigアプリを使ってBluetoothでコントロールが可能。内蔵視差システムにより、被写体の周囲を移動する際に自動的に緩やかにパンし、プロフェッショナルな仕上がりを実現するという。

Accsoonの企業理念は、常に映画製作者のニーズに直接答え、既存の代替品を大幅に改善する傑出した製品を作ることだという。Accsoonは、完璧とは言えないスライダーの振動やジャダーによって美しいショットが台なしになることがどれほど悔しいことかを理解しており、スムーズでありながらコストがかからない、より精密なモーター駆動スライダーの製造に着手したという。

Accsoon TopRig S60

TopRigS40とTopRigS60は、精密なエンジニアリングとパワフルなブラシレスモーターの組み合わせにより実現したという。TopRig S40とTopRig S60は、垂直方向だけでなく水平方向にもスムーズに移動できる。TopRig S40のカメラ移動距離は22.5cm、TopRig S60のカメラ移動距離は42.5cm。動作音はほとんどなく、移動速度は0.1cm/sから5cm/sまで変化する。映画のようなトラッキング・ショットや、微妙なプッシュイン、プルバック、リバーシがかつてないほど簡単になったという。プローブレンズやその他のクローズアップレンズを使用する場合、スロープッシュインショットやグライディングショットが可能。

垂直移動も可能

TopRig S40とTopRig S60は、スムーズであることに加え、携帯性にも優れているという。両スライダーとも持ち運びが簡単で、ほとんどのバックパックの中に入れたり、ストラップで留めたりできるほど小さい。TopRig S40の長さはわずか41cm、TopRig S60の長さは61cmで、どちらもプロ仕様の頑丈な金属製だ。重量はTopRig S40が1.4kg、TopRig S60が1.5kg。

主にミラーレスカメラや小型のシネマカメラ用に作られており、水平移動時のスライダーへの最大荷重は4kg、垂直移動時の最大荷重は2.5kg。

Accsoon TopRig S60

TopRig S40とTopRig S60を使えば、自動パン視差移動が簡単にできるという。スライダーを被写体に正対させ、スライダーの両端が被写体から同じ距離になるようにする。そうすると、カメラは上下にスライドし、被写体にカメラを向け続ける。

TopRig S40とTopRig S60は、パララックスタイプのムーブを繰り返すように設定可能

電源はソニーのNP-F型バッテリー1本で供給される。1個のNP-F 550バッテリーで、スライダー1台を最大60時間駆動可能。また、スライダーは、バレルコネクター経由でDC7.4V~16.8Vで駆動することもできる。どちらのスライダーも、アクセサリーに給電できる便利な5V USB-C出力も装備。

物理的コントロールで操作が簡単

スライダーの主な機能は、スライダー本体の物理的なコントロールで操作が可能。これには、コントロール・ノブを使用して移動速度を変更する機能や、スタート/ストップ、移動アクションのループ、移動の開始と終了のA点とB点を設定するボタンが含まれる。ハードウェアコントロールに依存することで、すべての動作は再現可能で、信頼性が高く、制御可能。必要であれば、アプリストアから無料でダウンロードできるTopRigアプリを使用して、Bluetooth経由でこれらの機能を制御が可能。

TopRigアプリはApp Storeから無料でダウンロード可能

TopRig S40とTopRig S60を使えば、ユーザーは手動スライダーか高価な電動スライダーかの選択が不要となる。同製品により、多くの映像制作者が精密な動きを享受できるという。

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