山梨県富士吉田市で20日朝、富士山に巨大な笠雲がかかっているのが見えた。楕円状の分厚い雲が雪化粧した山頂をふんわりと覆い、晴天の下で真っ白な帽子を乗せているような姿になった。
甲府地方気象台によると、笠雲は太平洋から吹いてくる湿った暖かい空気が山の斜面にぶつかって上昇し、上空の冬の冷気によって冷やされ発生する。天気が下り坂になるサインとされ、同市では朝方、曇り空が広がっていたという。
発生から数時間で形が崩れることが多く、一度消えた後に小さな雲が山頂に現れ、二重になったり巨大化したりと形を変えていた。