JVCケンウッド、4K PTZリモートカメラ「KY-PZ510N」に対応する最新ファームウェア公開。自動追尾機能を無償でアップグレード

株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより発売中の4K PTZリモートカメラ「KY-PZ510N」に対応する最新ファームウェアを12月中旬より公開する。

今回の無償アップグレードでは、「KY-PZ510N」の従来の自動追尾機能を拡張し、より細かい設定ができるよう、人物のサイズや水平位置と垂直位置の指定を可能にした(「スタンダード」モード)。

さらに、近年の様々なシーンでの撮影や配信に対応できるように新たに4つのモードを追加。

人物が特定のエリア間を移動した時のみ追尾(「エリア」モード)や、追尾範囲の指定(「ステージ」モード、「ワイドエリア」モード)、プリセット移動

後の人物の位置のズレに合わせた画角の微調整(「ファインアジャスト」モード)に対応。

また、同社製リモートカメラコントローラー「RM-LP100」(別売)を自動追尾制御に対応させるファームウェア(無償)も同時に公開。

「RM-LP100」を使用して、「KY-PZ510N」における自動追尾のON/OFF制御や自動追尾モードの切り替え、追尾対象の選択操作を可能にする。

本アップグレードにより、リモート講義やウェビナー配信、ライブイベントなどの映像制作において、対象の動きや立ち位置、ホワイトボードやスクリーン等の配置などに合わせて、より視聴しやすくし、動画撮影のさらなる省力化をサポートする。

4K PTZリモートカメラ「KY-PZ510N」の無償アップグレードの主な内容

従来の自動追尾機能に、4つのモードを新たに追加

「KY-PZ510N」に標準搭載している従来の自動追尾機能を拡張しつつ、新たに4つのモードを追加。

PCのWebブラウザからカメラに接続することで表示されるビューリモコン上の設定画面において、追尾する人物サイズや位置の指定、特定のエリア間を移動した時のみ追尾する設定、追尾範囲の指定などが可能。

「KY-PZ510N」に標準搭載の自動追尾機能を拡張

  • スタンダードモード

新たに追加された4つの自動追尾モード

  • 「エリア」モード
  • 「ステージ」モード
  • 「ワイドエリア」モード
  • 「ファインアジャスト」モード

PCのマウスで追尾対象の選択が可能

追尾を開始する位置の選択(「スタンダード」モード、「エリア」モード、「ステージ」モード、「ワイドエリア」モード)やビューリモコンのライブ画面上で人物をマウスでダブルクリックすることにより、追尾対象を選択(「スタンダード」モード、「ワイドエリア」モードの特定のエリア外)ができるようになる。

制御プロトコル「JVC Web API」に自動追尾などのコマンドを追加

「KY-PZ510N」に搭載している制御プロトコル「JVC Web API」に自動追尾に関するコマンドなどを追加。

これにより、外部機器から自動追尾の制御などを可能にする。

プリセットポジションごとに記憶や呼び出しができる設定項目を拡張※2

「KY-PZ510N」で標準搭載しているパン・チルト・ズーム・フォーカスの各ポジション以外に、新たに露出設定・色調整・画質調整・PTZ設定もプリセットポジションごとの記憶ができるようになる。

これにより、シーンや被写体の位置にあった映像表現の設定をプリセット移動操作で瞬時に呼び出すことが可能。

一人のオペレーターが複数台のカメラの操作を要するPTZカメラでの撮影において、運用の省力化、およびオペレーションの効率化をサポートする。

リモートカメラコントローラー「RM-LP100」(別売)の無償アップグレードの主な内容

同社製リモートカメラコントローラー「RM-LP100」(別売)を使用して、「KY-PZ510N」の自動追尾機能の制御を可能にするファームウェア(無償)を同時公開。

同ファームウェアでのアップグレードにより、「KY-PZ510N」において、自動追尾機能のON/OFFや自動追尾モードの選択、追尾対象の選択が可能となる。

また、自動追尾中は本機のディスプレイ上にアイコンが表示されるようになる。

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